■先に楽しい事を書きます。群馬県庁の旧庁舎である昭和庁舎内のカフェ、ジーフェイスはすごく美味しいです。前橋らしいクラシックな雰囲気を醸し出し、コンセプトは東欧風との事で、まるでウィーンに来たかの様な陶酔に浸れます。
県庁には大事な用がある時しか行かないので、カフェの時間がとても大事です。行けば行ったで時間がないとか、豪遊するお金がないとかあれこれ出て来ますが、こんな場所が群馬にもあると思うだけで幸せです。
ちょっとクラシックな店って、何故か「荷風の散歩道」的な本が店内にあったりします。自分の荷風の大雑把なイメージはそんな方向かもしれません。日記でも荷風の食事への飽くなき面には驚かされ、本当の金持ちだったんだなと思います。
■近所の家電店で無線ルーターを買って来ました。いつも家電製品とは格闘する方で、アイロン一個まともに使えないのかと自分に腹が立った事もあります。今回は無事ルーターが動き、普通に使える様になりました。
■アドラー先生はないというトラウマについて。劣等感が人間のバネになるという考え方が素敵です。しかしながら、人生のバネになる程強い劣等感を持っていては、どんなに成功しても後ろ向きになってしまうのではないかと思いました。
願わくば劣等感なんて、治った傷の様に肌を見ても思い出せないくらいが丁度いいと思います。自分のトラウマの一つは肌です。ルーザー様達のミルク色の肌に憧れとコンプレックスを感じざるを得ないだろう高松に、親近感を感じます。高松に失礼でしょうか。
※以下はネガティブです。
エヴァのシンジと同じ年くらいの時。私は中学生らしく勉学と部活動に励んでいました。肌と同じくらいコンプレックスだった運動神経も、単に走る、ルール通りやるだけなら出来る事が分かり、何とか学生生活を楽しめそうだと自信を持ちかけていました。
ある初夏の休み時間にクラスメイトの女の子曰く、「竹淵さん臭いよ」と。朝ちゃんと制汗剤をつけて来たにも関わらず、緊張やあれこれで自分は汗臭かった様です。焦ってカバンの中の制汗剤を、泣きべそになりながらトイレの個室でつけました。
教室に帰って、再度彼女曰く「汗と制汗剤の臭いが混じってもっと臭い」。その言葉が真実だったかどうかは分かりません。自分の体の臭いなんて自分では滅多に分かるものではありません。
彼女の言葉を聞いていると、今すぐ学校前の利根川に飛び込んで行水するしかないじゃん、と怒りすら沸きました。彼女の親切心は有難く思うにせよ、普通の中学校にマクロスFみたいなシャワールームなんてないし、ウェットティッシュだの厚めのタオルだの見飽きるほど自分は研究?したかと思います。
今にして思うと。よくイジメでいじめられる方は川に突き落とされたり、海に飛び込まされたりします。人間が不用意に水になんか入れば服は汚れ、怪我もするでしょうし、第一息が出来ません。そんな卑劣なイジメをしている方は何故悔やまずその道に突き進むのか。
「清める」「キレイにしてやる」「お前は汚い」「僕らは清潔」というイメージが無意識にあるのかもしれません。弱いからいじめる、汚いお前が悪い、利根川は坂東一の川ですが私は飛び込みませんでした。前述の彼女は、「哀れな臭い子に厳しくも優しくアドバイスした」事に満足したと思うので、自分ももう忘れます。 |
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