■帰って来ました。県内全域に温泉がありまして、ごく少額で泊まれる温泉宿に行って来ました。持ち込んだパソコンで文章を書いて、文豪ごっこをしてきました。書いたのは、いつも通りのルザ高とキン高です。冬の本になるんだろうと思います。
文章と言うと。
銀牙で小説を4つ書いてみました。ジョン銀ですが、イヌのカップリングものがよく分からなかったので、どれくらいジョンが銀に入れ込んでいるのかだけ、書こうと思いました。
銀牙について擬人化される方もいるし、イヌそのもので恋愛描写をされる方もおられる様です。原作でも、スミスがクロスに片思いしているとか、動物としての「恋」ではなく心が人間なので、恋愛はあるらしい世界です。
さてジョンに愛されている銀ですが。
仮に右でも、彼は高松の様に愛されて喜ぶような感じはなく。ウィードで、自分の命令によってジョンは死に、自分も生きて奥羽には帰れない・帰りたくない様な、悲壮感のある恋です。
ジョンが分かりやすい男だからいいのか。ジョンが銀の細やかさなどあんまり考えないで、自分は銀に何が出来るかを第一に考え、他の事を余り希望しない男だからいいのか。その辺は、もう男の世界なのでよく分かりません。
カッコイイ男ほど残虐に殺され、悪玉でも脇役でも、血まみれになって他界するのが銀牙の世界です。そんな男達の上に君臨する犬の一人が銀です。銀が晩婚も晩婚だったのは、そのせいかなとも思います。
自分が家族を得ても、散っていった男達の短命な姿を思い出してしまい、得た幸せに浸れないのかもしれません。
高橋先生の意図は分かりませんが、ウィードの銀は余りに暗いです。彼の思考や価値観は恐ろしい程クリアなのに、やはりというか、家族を得ても「不幸」にさせ、妻も子供もこの世の地獄を味わいます。
先生はそういう、昔ながらの「男の世界」を描き、読者もそういう「自分勝手」で「幼い」価値観をよしとする方が多いのかもしれません。周囲の女性や、子供達をいじめ抜く様な生き方こそが、「俺の生き方」みたいな男達。
だからリキが言っていた様に、奥羽軍は妻帯者の参入不可でした。先生が既婚者になったせいなのか、その原則は撤回され、皆妻と子供を持つようになりました。その結果が、ジェロムの切り裂かれるような家族離散なのでしょう。
銀はそんな地獄絵図のトップのイヌです。法玄に捕えられた時の柄になくグッタリした銀は、自分の立場と言うか、双肩にかかっているものに潰されかけている様に見えました。ジョンは「(銀について)俺に出来る事をする」という自分の原則を貫いて死んでいきました。 |
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