 ■アン〜ドストエフスキー〜アン、と異なる世界を行ったり来たりしています。ハッピーなアンシリーズに浸り続けるのは気持ちがもたないし、ドストのアンハッピーな世界も長居はしにくいです。
次に読むだろう本は、カラマーゾフの兄弟です。父親殺しの話として有名です。楽しみです。父親殺しというと結構ほかにもある題材ですが、ドストなので「パパにも理由があったの!ミンナ、ユルシテアゲテ!」とは言いますまい。
■土日の過ごし方について考えていました。乗り鉄の始祖といえる宮脇氏の週末は、だいたい乗車だったらしいです。金曜の夜まできっちり働き、月曜の朝に都内に帰ってくるとか。夜行の多い時代だったのもあったでしょうか。
氏が便利な渋谷在住だったことを差し引いても、すさまじい乗り方です。当時の国鉄の路線の多さを思うと、とにかくすごいと思います。私に真似をしろという人はありませんが、今は新幹線時代で、新幹線は12時〜6時は走らないからと言い訳をしておきます。
■アンの夢の家を読み終えました。以下雑感です。
・「出産」の描写に、まさかのコウノトリ登場。アンの第二子はコウノトリが連れてきたらしい。かわいい表現だけど、童話のように微笑ましいお話が続く中、アンとギルバートはやることやっているんだなと思った。
ほとんど年子でアンが出産に至る=ギルバートは多忙で頭でっかちともいえるが、することはする男、となる。ちなみに彼は医者。子だくさん
時代的に女子は10代で結婚して、40歳くらいまでに10人の子供を産むとかありえる。漱石の家みたいな感じ。人間の体はさほど変わりないのにと思う。日本だと、「子供が生まれないから離婚された」女性も多かったはず。とかく妊娠・出産が推奨される時代なのか。
アン自身も師範学校を出ようが、大卒だろうが、キャリアウーマンだろうが、社交界デビューもありだった人生だろうが、「ギルバートの妻」である事を喜んでいる。なにせ16歳で社会人になれる時代なので、アンの成人も早い。少しくらい進学しても、まるで高齢出産の不安もない。
絵に描いたような世界だけど。妙に不幸な女性たちを描くタッチが克明な気がする。夫に悩まされたレスリー、男嫌いのコーネリアも、小説の最後では「幸せな妻」になっている。
書いたモンゴメリの自殺に至るまでの結婚生活などを思うと、感慨深い。モンゴメリは、自分のように不幸な女性をたくさん生み出し、かつ彼女たちにハッピーな結婚をさせている。カタルシスあったんかなと思う。Content-Disposition: form-data; name="image"
|
|