■自分の最後の砦の一つの漱石について。
那美さんも、広義では人妻なんだなと思いました。画工が那美さんを扶養することはないし、那美さんがヒマで画工に関わってもいいと思った時だけ、会える感じが。
どこまで他人本位な愛情なんだろうと思います。結婚すれば、奥さんと子供の面倒をみないといけない義務感が嫌なのか。面倒くさい結婚を拒み、芸者買いのように多額の出費をすることもなく、人様の奥方と暇な時だけ遊びたいという、怠惰な欲求だなと思いました。
もし那美さんが画工と関わっても。那美さんは外地に出て行った元夫を思って、悲しいままでしょう。漱石の小説では「お金をあげる」ことがセックス以上の愛情表現です。野武士にお金をあげた那美さんは、暇そうな画工より、彼の方が好きなのだと思います。
漱石の書く男は、いつだって女性の本命にはなりません。美禰子にしろ、お米にしろ、彼女達の目に三四郎や宗助はまっすぐには映らないだろうと思います。
■常磐線、復旧おめでとうございます。上野で乗って仙台まで行って。秋保温泉に泊まりたいなあと思っていました。
コロナ法が来年一月末まで有効だとすると、それまで耐えろという事なのかなと思います。リーマンショック以来の株価の冷え込みだそうです。
リーマンショック、日本のバブル崩壊は人災と言えそうですが、コロナはまさに未曽有なのかもしれません。鉄道なんて、人が乗らないとお仕事になりません。貨物は動くかもしれませんが、北海道新幹線の貨物もしばらくお預けだとか聞きます。
二週間たてば。あと十日我慢すれば、なんて一回は思いましたがコロナ法は延長される可能性もあります。
常磐線
只見線
山陽本線・山陰本線
九州新幹線 九州の在来
上越新幹線 東北新幹線 他
陽気がよくなったら乗ろうと思っていた路線は多いです。行きたかった温泉地、観光地もあります。
気分はマッチをするアンデルセンの少女か。偏奇館が焼けて新宿に行ったら空襲にあって、さらに逃げて行った岡山でも被災した荷風の気分です。荷風はあんなハイカラな人でしたが、被災後の彼は別人のように怯え切っていたそうです。 |
|