■モンゴメリのエミリーを読んでいます。アンシリーズは全部読みました。アンシリーズより、モンゴメリの自伝に近いとエミリーは言われています。
孤児になったけれど、苦しく孤独な生活の描写が少なく、すぐにマリラとマシュウの家に来た赤毛のアンは、相当なファンタジーだと思います。
アンシリーズも面白いのですが、アンが大人になるとほとんど断筆しているのが残念です。ギルバートと争うようにして勉強、進学、そして創作に就業と鬼のようになっていた彼女はもういません。
アンは大勢の子供を産み、ギルバートの稼ぎで暮らしています。高名な医者になったギルバートには名声、地位、富とゴールドロジャーの様な生活があります。アンはその暮らしの女主人として振舞っています。
アンはもう創作しないし、「若いわね〜」と言われるちょっと不思議な感じの女性になっています。それがモンゴメリの夢だったのかは分かりません。
オースティンも自分が執筆している姿を人に見せなかったと言います。働く女性は不幸でミジメでみっともない、醜いものだと言わんばかりです。(確かに英国メイド裏話とか読むと悲惨の一言)
(昔の女性の就業と言えば、売春しかなかった事情を思うと、確かに働く女性は過酷で悲しく、報われないものだったと思う。エマで「自分は家庭教師になるかもしれない」と怯え暮らしてる女性がいたが、確かにならずに済むのならならないでおきたいだろう
そういう事情をアンは打開しない。打開するかのような快進撃はアンの結婚前の事であって、アンはもう別人になった 何か言われると「チョット子供向けのものを書いているダケなんですううう〜」と誤魔化すようになったアン そんなに恥ずかしいのか) |
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