madeingermany

■ 愛着 　　[ NO. 2022010201-1 ]

■なんで涼介は高橋クリニックを継ぐのかなと。本人、滅茶苦茶有能・優秀なだけで、医者になるのが夢って訳じゃないのは、香織さんの指摘通りだったんじゃないかなと思います。 香織さんの周囲には、そういう、「別に使命感とかないけど一応医務系の仕事してます☆」って人が多かったのでは。彼等がきちんと仕事してくれれば別に香織さんも周囲に噛みつくことはないと思いますが、娘を政略結婚させないと仕事が続かないような家に生まれた彼女には、涼介が相当危うい子に見えたんだろうなと思います。涼介サマ〜とか、香織さん言う余裕ない訳で。 （涼介サマ〜と言わない女と言う事で、涼介は彼女にひかれたのかなと思う。逆に言うと、涼介サマ〜って言ってワイワイ出来る女の方が精神的に安定していそう） そんな息子に「後継ぎ」っていうプレッシャーをかけ続ける涼介パパって、虐待じゃんと思うんですがどうなんでしょう。息子は親の金で暴走族もどきを結成し、関東全域に乗り出しましたが。（・・・？） 小汚い親子喧嘩をし、日光に駆け落ちする涼介まで想像していますが、その危機の時のために、香織さんと同じくらい涼介の内面を理解しているだろう京一が、ある意味万全でいるだろうことは想像に難くないなあと。 （涼介が、心のこもった何かしらのアドバイスを受けても、平気で無視して自分のしたいことをするだろう事は、京一にはよく分かっている。・・・あんたらいつそんな相互理解を？と萌えた） ■精神科医、岡田尊司先生の、愛着についての本を何冊か読みました。 図書館に何冊かあったのですが、父と言う病、母と言う病というタイトルにウッと来て、間があれば読もうかと思っていました。 簡単に言うと、正しい？母、父、子のあり方を模索し、健やかな子供の成長を願うという本でした。すごくいいんですが、大体破綻しているケースしか思い浮かばず、マンガ的に、 「子供が異星人みたいなのに襲われて、ハダカ同然で戦っているのに、全く関与しない親（武装錬金）」とか 「子供の前で自殺しておいて、劇中で「最高の愛」とか語られる」（エヴァのユイ）とか 「自分の子供時代の辛さを、アタシは乗り越えた！！等いう証明でもしたいのか、他人の家の子供に母親面して虐待かます美女」（エヴァのミサト）とか 悲惨なやつの方が、ある意味参考になるのかなと思います。ああはされたくないとも思うし、ああはしたくないなとも思う感じで つまりは、文化人類学的に、母、父、子供ってのが相当人為的なものなのだと認めればいいのかなと思います。昔の貴族達は、そもそも「授乳」しません。 理由は「ガキの世話」なんて死ぬほど面倒だし時間かかる超重労働であること、「ガキ」の世話しているくらいなら、オッパイは旦那のもののままの方が旦那も満足だし、重要な人物であるアタシが何年も社交界に出られないなんて、アホくさいから、だったと思います。 よくこういう精神科医の本を読むと、骨子らしい「太古の昔から〜」という人間の営みって、１００年単位くらいでコロコロ変わっている面もあると思います。フランスの貴族は「オッパイを子供にあげる」のが「トレンド」だった時期があったくらい、恣意的なもんだった気がします。 じゃあ一般人は？というと、グリム童話さながらの、親が子を食い、子は親を殺すサバイバルだったような。 自分は精神科医の世界は分かりませんが、文系オタクのせいか、人の営みってやつに「ケチをつける」事だけ長けた気がします。

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