■少女漫画のエンドと言えば、昔は結婚式でしたが。今時それは少ないというか、リアル寄りになったと言うか。「夢」としての結婚のイメージは悪くないと思います。人間、夢は必要。
民法的に結婚、婚姻と言うと。意外とよく出来ているなと思います。
・貞操の義務
当たり前だが婚姻した後、別の人間となんかするのはアウト。婚約もほぼ同じようなものなので、香織さんはギリギリアウト。
ちなみに。涼介のご先祖、本物の昔の上流の人達はお妾さんを同居させたりしている場合もあったろうから、高橋さんちの「代々我が高橋家は〜」的なのが戦前からイメージされている場合、相当時代錯誤じゃないだろうか。
涼介の遺伝子に「昔の金持ちの男」の要素があっても。京一は真面目なので、涼介が本当に婚姻するなら、全力で祝って、見事に一線引くんだろうなと思う。涼介を滅ぼす、訴訟問題になりかねないから。
・同居、協力、扶助の義務
昔、コナンの小五郎・英理さん夫妻に憧れたが。漱石のいうような「ぐるり(周囲の人達)」があるので、別居夫婦は世間が「好まない」。協力、扶助の義務は当然というか、男が女を搾取することは民法違反と言うことになる。普通にあるが。
・・・いやだから、結婚したら、昨日まで他人だった女性と同じ家に住んで、助け合って暮らすんだよ涼介。啓介と一緒にデカい家に暮らすのと訳が違うと言うか、女性が全力で涼介に「合わせ」ようとしても、全力で拒んで日光に逃げそうな涼介。
・・・「俺の親父とお袋はほとんど家にいなかったし、他人、しかも女が家に24時間いるなんて信じがたい、高崎に帰らないぞ俺は」とか言い出しそう。京一の家(多分民宿とか)でストライキしていそう。
・婚姻費用分担の義務
正直、これだけ満たされても嬉しくないと言うか。もし100万円「婚姻後の生活」にかかるからと、50万円渡されてもあまり嬉しくない。金は全てを解決するけど、金って所詮「それだけ」では機能しないんだなと思う。
涼介。彼自身のお金というものはイニDの時点ではそんなにないと思うけど、変に思い切りがいいので、通帳を高崎?に投げて、ガソリン代も乏しく金精峠を越えようとして、その辺で疲れ切ってダーリンに救援を乞うていそう。
漱石の小説によくあるやつというか。 |
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