・多分、治虫先生のマンガを読んで、腑に落ちない部分が絶対あると思います。
比較的読みやすいブラックジャックでも、治虫先生のエッセンスの凝縮であるため、????と思う部分が多数あろうかと思います。以下雑感です。
ベルばらは1972−1973年、マーガレット掲載
大昔、少女漫画と言うジャンルを切り開いたのは治虫先生達だった。リボンの騎士(1953年・・・・!!!!?)
サリーちゃん(サニー1966年)も、横光先生の作品。アッコちゃんも赤塚先生作(1962年)
多分、横光先生、赤塚先生が少女漫画を描かなくなり、各個の有名作を展開していた頃、バカボン(1967-1978年)三国志(1971-1987年)、治虫先生はこの頃いわゆる低迷期だったそう(それにしては多作だけど)1973年は倒産で有名な年
20年もたてば女性も変わると思うけど。ブラックジャックの中の女性達はいつも受難で悲しい。黒男のお母さんなんて、浮気されて一人にされて、子供と暮らしていたら大事故に遭うと言う人生 でも治虫先生のマンガならある女性
ベルばらで、原作だとオスカルが自分の意思で戦う所がミソなのだけど。
原作のオスカルでさえ、「女の生き方」に憧れた時もあったし、結婚問題もあった。でもアンドレと戦いに行った。
治虫先生がオスカルを理解したかは分からない。男装の麗人と言う流れだけど、明らかにサファイアは女。サファイアが男だったら、あんな苦悩しない。サファイアは女ゆえに、ひどい人生である
というか、治虫先生は「女の人生は悲惨で汚く、辛く、なんの保証もないつまらないもの」と思っていそう だから黒男のお母さんは「母」である事に全力の配分があり、母以外の何者でもない
ブラックジャックでも、女キャラは男の所有物に過ぎない。それは黒男のセリフでも明らか。
何が言いたいかと言うと
うん、治虫先生も時代の子だったのかなと。
(めぐみさんがどうして黒男と結ばれないのかいまだに分からないのだけど。多分、「子供の産めない女」自体人権のない時代だったから、と思う。めぐみ、男として生きるとはいえソープやキャバクラに客として行かないだろうし、猥談はしないだろうし、やはり制限が多いだろう船医生活がいいのか) |
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