・三国志で 横光三国志ですが
戦いにおいて、勝っていれば疲労を感じにくく、負けていると疲れがドッと出て来るというのをやっていました。
疲れなんて知らなかったくらい、若い頃に読んでいたので、当時は実感がなかったんですが。確かに疲れるなと。負け戦したとは思えないけど、達成感がないと疲れるって言うのはあるんだよなと。
主に横光由来ですが、子供に読ませていいのかと言うくらい、ドライでシリアスでした。部下の怒りを買い、首を斬られた張飛とか。同僚に態度が悪く、最期の最期で助けてもらえなかった関羽とか
関羽と張飛を失い、自暴自棄としか言いようのない劉備とか。そんな劉備を「慕い」新しい国が出来るのかと思いきや、全然劉備の時代が短い蜀とか
結構頻繁にある「裏切り」とか
子供向けなら、裏切りをマイルドに描くべきだったんでしょうが。または感情のままに振舞うような感じで描き、マンガを盛り上げるとか(治虫先生スタイル?)
そのどれでもなく。「あーこりゃ、この人出て行くわ」という流れをドライに描いたのが横光先生だったと思います。最初の頃では呂布、袁術、孫策、そして曹操、いずれは孫権も「あーこりゃ、人も離れるわ」というドライさでした(曹操の場合、とても出来る人だけど、人を突き放す時もすさまじい 楊修の件は何故か横光にもある)
・啓介って
降ってわくほどのお金と、有り余る美形ぶりと、史浩やケンタという理解者と言うか支持者たち
プラス、「環境」が自分を作っているのを露ほども思わないところが、啓介なんだろうなと。金持ちが貧乏人の事を分からず、美人がブスは「努力不足、不摂生」等思うがごとく
生来の体質でにきびで悩む女に
「顔洗わねーフケツだからニキビなんだ」と言える人間の如く ワキガ体質で苦しむ女に(以下同じ)
毎日学校で(家庭環境ゆえに)いじめられる家族に、「てめーが弱いからイジメられるんだカス」と言える男の如く(実例)
理解し合えないかもなと思います。なにもない人間には、なんでもある人がうらやましくてならないけど、逆はない。そんな感じです
昔学校の担任の先生が。「自分はチビでイヤだ。背が高いと、人を見下ろせるからうらやましい」と言っていました。大好きな先生でしたが、「そんなこと」で人生の何かが決まるなんて、あるんだなと
・・・・いやいや啓介って仲間思いじゃん?とも思う、イニDってそういう漫画だし(主に啓介サイド)。が、いわゆる上流階級・啓介の思う選ばれし「仲間」であって、万人を愛している訳じゃない・・・と思う カースト上位の抱く愛情って分からないかも
仲間?でも、少しでも考え方が違えば容赦ないし |
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