 ・松本清張と言うと。1909年生まれの作家なので、清張が生まれた頃は大体の「文豪」が健在です。坪内逍遥でさえ、1935年没なので健在です。
何が言いたいかと言うと。40歳頃(1953年)デビューした清張がかなり遅咲きで、かつ、没年の1992年まで病気をされた期間をのぞけば、フル回転してい作家なので、
いわゆる
・神童と呼ばれ、帝大入学(谷崎)
・親が官吏や資産家で、金持ち 学習院在籍 (なのに内村鑑三へ傾倒するのが志賀 )
・官費でイギリス留学し、和漢洋に通じたスーパーエリート江戸っ子 (漱石)
・時代の流れを完全に理解しながらも作家活動 (鴎外)
・とにかく金と知性があり過ぎる男(荷風)
達とは、似て非なる立ち位置なんだろうと思います。志賀直哉が普通に生きていた頃の作家でもあるので、感覚とすると清張だけの時間軸を作って読んだ方が分かりやすいかもしれません。
志賀達「文豪」は「書いても書かなくてもまるで困らない、上流階級の男」が多かったのに対し、清張は自分の学歴コンプレックスや、女性への苦手意識が強かったそうです。
荷風を「大作家」と認めつつも、女癖についてはイエスと言えなかったそうです。
荷風を肯定する必要はありませんが
・金持ち ・女好き ・ドケチ
等を思うと、清張とはまるで方向が違うだろうと思います。荷風はムードの作家だとか言っていたらしいのですが、まあそうだよなと。というか、しっかりはっきり荷風のものを読むと、多分辛くなるでしょう。
逆に清張のものを読むと。分かりやすく書こうとしているのは分かるんですが、全部書こうとしているなあと感じると言うか、清張が苦手らしいシムノンが自分は好きなので、ムードを自分は愛する方らしいです。
(シムノンも、女好きで有名。このへんは「ムード」であって、神妙に読んではいけない。でもシムノンの書く女性が好き 荷風の女性もいい 清張は読んでいて苦しくなる 若く明るくない織田作?) |
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