るろ剣について、思い返していました。日本刀対日本刀のやり取りが前提の漫画だったと思います。漫画なので、バスケにはバスケ、カードゲームにはカードゲーム・・という前提のアレだと思います。
和月先生が好きだという、新撰組も日本刀なくして成立しない団体です。司馬遼太郎の小説や、他の作品でも、美しいのは剣を持つ者同士の「真剣」勝負でしょう。
火器の重要性を踏まえつつも、何故かガトリング砲に勝つ剣心達が、格好いいんです。よく漫画である、発砲された弾を真剣で斬るとか好きです。剣からビームとか出さないようにする、と当時先生は言っていましたが、等身大の戦い方を最後まで貫いたあたりも魅力でした。
剣、剣とツラツラ考えながら、何故か自分の心はシュラの聖剣について考えつつも、「別物」であると逆に戒める気持ちになりました。
エルシドさんも、例の聖闘士らしい小宇宙を使った戦いでありながら、「綺麗な剣技」と言われていました。「斬る」ことに特化した小宇宙だから「剣技」。実物の刃物がなくても。
ついでながら何となく残念なのが、シュラもエルシドさんも、戦う相手が同じ「斬る」特色が強い相手と戦うことは希なことです。「斬る」特色を持った相手と交戦した所も、見たかったです。
当然のように剣心や蒼紫、斎藤は、日本刀対日本刀の戦いになるので、そこは違うのかもしれません。
☆矢の世界のバトルは、小宇宙を込めた拳が基本だと思います。応用として、精神攻撃その他があります。・・・・・異種格闘技戦と呼ぶのでしょうか?、この場合。
星矢やテンマは、恐らく拳一個でどんな多様な攻撃にも対応可能なので、「異種」でもなさそうです。カミュとかアフロとかミロとか、拳以外の要素で戦う人達も、別に星矢の「拳」が自分の戦い方に対する「異種」だとは感じていません。
ロストキャンバスを読んでいると、精緻に精緻を重ねて描かれている反面、☆矢らしい大味さも残してあるので、感無量です。双子座も、双子座らしい大技を惜しみなく出してて、読んでスッキリしました。
最終巻一歩手前まで、アスプロスのラストバトルは取り置きされたのでしょうか。私はずっと双子座出ないかなと数年待っていたので、杳馬と戦うアスプを、まるで食事の最後の一口の様に噛みしめました。
平成23年5月15日 竹淵 拝 madeingermany madeingermany193☆yahoo.co.jp |
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