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...... 2011年06月09日 の日記 ......
■ ホットココアと駅の話   [ NO. 2011060901-1 ]
先日、ミラトレの7〜8話を見ました。全13話という短さながら、各回に人間的な重みを感じさせます。攻撃的な表現がほとんどないのも、この作品の特徴でしょうか。「擬人化」だからなのか、明確な第一話というのも実はなく、駅達が終わりのない日常を過ごしている・・・話でもあります。

もう少し起承転結に富んだ話になっていたら、続編もあったのかもしれないとも思います。ですがこの作品は映画の様な劇的なドラマでなくて、日々駅を利用する人達と「駅」達のお話なので、今のミラトレのままでいいと思います。



8話では、いろんな都庁の表情が見られます。彼らしく淡々と、しかし真摯にお客様に対応する姿に好感が持てます。あそこまで熱心に接してくれると、アニメを見ながら、まるで自分が都庁を独り占め出来たかの様な錯覚に陥ります。

7話でも、彼はトラブルの対応に追われてました。大江戸線のリーダーとして目を配りつつ、その実、新宿が都庁の舵取りをしている様にも見えました。両国と都庁、トラブルでカッカしているのに、新宿の声が彼等の耳に届いたのには、妙に納得しました。



8話で、ホットココアを都庁と愛梨が飲む場面があります。ココアを差し入れてくれた豊島園先輩は、多分都庁がコーヒー好きである事を知っていると思うのです。でも小さい愛梨を気遣って、2人に甘いココアを選んだのは豊島園先輩の優しさだと思います。

ココアを冷まそうとしてくれる都庁に、愛梨も何かを感じて、自分の気持ちを話してくれたのだから、豊島園先輩と都庁の「優しさ」が愛梨にも伝わったのですね。



このアニメ、某所で「ミラクル」トレインと呼ばれているのに、特に奇跡は起きていないという突っ込みを受けていました。言い当てて妙です。個人的には、深夜アニメであるにも関わらず、ここまでアクのない仕上がりになった事が奇跡だと思います。

見かけの派手さ(→なんであえて「美麗男子」と言いたがる?)と、設定の過剰なユーモア(→擬人化に細かい意味付けは時に不要かもしれない)が、ミラトレの良さを逆に分りにくくしている気がしてなりません。私は全部ひっくるめて楽しんでいるので、あくまで「気がする」だけです。


平成23年6月9日 竹淵 拝
madeingermany
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