王道な少女漫画が読みたくなって、矢沢あいの「マリンブルーの風に抱かれて」を読んでみました。記憶が正しければ、りぼんが「200万乙女の恋の教科書」とか、呼ばれていた頃の連載だったと思います。当時はストーリー漫画、ギャグ漫画の境目がはっきりしていました。今の漫画ほど、色々錯綜していなかった時代でした。
半分くらい読んで、やっぱり矢沢あいの漫画は、脇役が面白いと思いました。ヒロインとヒロインの恋人が、しがらみとかで身動き出来ないなか、脇役(もう脇役と言えないくらいなんだけど)が、ヒョイッと自由な行動に出てくれます。あと、矢沢あいの描く男性陣は群を抜いて個性的です。女性陣よりある意味華やかです。
(女性陣というと「NANA」のレイラが好きだが、未完なのが残念。)
「天使なんかじゃない」も連載当時読んでいました。文太とか滝川とか、思えばよく出来たキャラだったと思います。晃と翠の話が進まないな〜と思った頃、晃のお兄さんが出てきたのが強烈でした。顔は晃に似ているのに、性格はラフな人でした。
自分の「お兄さん」フェチは、多分この20年前くらいの漫画から刷り込まれた気がします。主人公カップルの混み合った話に付いていけなくなったくらいの話数になると、何故か「彼氏のお兄さん」が出てくる事が多かった気がします。
(同じ頃連載だった「ハンサムな彼女」も、一哉と未央の間に、急に一哉の従兄が出てきて〜という展開があった。ほとんどの場合、ヒロインの彼氏より大人で優しそうな感じのいい男で、話を進めるきっかけを作ってくれる事が多い。)
今描いているのも、ある意味「お兄さん」だったりします。地下鉄の駅ですが。
今の大江戸線の東新宿駅の、開業前の仮名称は「西大久保」でした。西新宿五丁目駅は「十二社」です。都庁さんは「西新宿」、一は「北新宿」です。
「新宿と名の付く駅は皆兄弟」という設定に準じるならば、開業しない限り、どの駅とどの駅が兄弟なのか分かりません。なんてことでしょう。
都庁前は都庁舎が丸ノ内から移転してきたから、新宿ブラザーズにカウントされないのだと思っているのですが、前述のルールからすると、開業する前は「西新宿」なのですから、開業するまでブラザーズだった事になります。
吹に「新宿に新しい弟駅が出来るといいな」と原稿で言わせてしまったので、やや微妙な気持ちです。12号線の構想は新宿〜月島方面をつなぐ事が最初に考えられて、環状になったり、光が丘方面に放射部が出来るとかは後から加えられたものなので、突き詰めるときりがありません。あとそこまで制作者サイドが固めてはいません。
吹は零二と一のお兄ちゃんで、弟駅が出来るのを3年くらい待っていたと思います。それがいいと思います。
平成23年7月21日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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