漱石の「硝子戸の中」を読みました。古い新宿区の様子とか盛り込まれているので、気になったんです。漱石の活動の後半部分にあたる時期の随筆なので暗めですが、内容は初期の頃の辛辣さが薄くなり、優しい感じもあります。
「私に送ってもらった事が光栄なら、死なずに生きていらしゃい」というくだりは、忘れられません。多病で、身近な人の「死」に向き合わなければならなかった漱石が、「生きていた方がいいよ」と言ってくれるなら、もう少し自分もやってみようかなと思えます。
(当時の事なので「新宿」という地名はまず見られない。牛込のひなびた様子は繰り返し語られて、神楽坂で買い物をする様子や、浅草まで遊びに行った様子なども書かれている。「新宿」から浅草まで芝居を見に行くのに、道が危険で、遠くて大変だったとある。)
・・・フラッパーを読んでいましたら、漱石の同人誌を描いていた方の漫画が掲載されていました。漱石の交友関係について、とても強い方です。
同人誌を作り出して、約10年になろうとしています。多くの方は学生時代に楽しんで、社会人になって卒業というパターンが多いのではと思いますが、自分は働くようになってからでした。多分どういう「きっかけ」をもってしても、同人誌を作ることは、ペース・内容が変わったとしても、止められないんじゃないかと思います。
夢中で作っている時や参加している時はともかく、ふと足を止めてみると、描いた量、参加したイベント数ほど向上してない気がします。今回、ミラクル☆トレイン本(というか新宿ブラザーズ本)を描いていますが、ネームと書きためた小説で100枚くらい準備はありました。そんな長い本、読みにくくて仕方ないよと自分で突っ込みをいれて、少し絞っています。
「慎兄ちゃん&中央線メンバーとブラザーズがからむ話が描きたい」「ブラザーズの日常が描きたい」「池袋に出張するブラザーズが描きたい」「リーダーとブラザーズの距離感とか書いてみたい」「「新宿」の良さも盛り込みたい」・・・とか読みやすく、どなたかへ伝えられたならと思います。
それが、「もっとブラザーズを愛する方法」の一つじゃないかなと思います。
平成23年10月8日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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