今月末あたりに夏向け原稿を描きたいと思い、色々考えてみました。考える前に動けという正論もありますが、そういう性分なのでご了解下さい。(超文系頭。パズル、テレビゲーム等は一切出来ない脳。)
■新宿ブラザーズって「兄弟」なんだっけ。←ここが重要でして、生物学的に駅に「兄弟」は存在しませんが、同じ路線・同じエリア・同じ名前なので、自己申告的に「兄弟」なのか。駅として目覚めたばかりの一と零二に、「俺が兄貴なんだよ」と、吹が擦り込んだんだな(笑)。
六本木や月島から見ると「仲のいいご兄弟」で正解なのだが、「3人は凛太郎を兄の様に慕っている」というフレーズは「他人なんだけどそんな風に慕っているんだ」というニュアンスになる。さらに困った事は、吹・一・零二は「兄弟」なんだが、凛太郎とは「兄弟」ではないという仮定も成り立つ。別にそこまで考える必要は無いのだけど、一応。
■「兄弟」だと色々あれなんですが、自分の技量では杞憂に過ぎない気もします。一口に「BL」「R18」等のくくりがあるけど、昔中学生の時にアニメイトで何となく買ったものが、全年齢だったのかどうか未だに謎。るろうに剣心のアンソロだったので、一般書店でも普通に買えたと思う。800円くらいで。
■先日読売新聞の人生相談欄に「無職の娘が男性同士の恋愛に夢中になって」という母親からの投書があった。母親の不安は「娘が就職活動をしない」事の方が大きいんだろうが、ならせめて家庭に入って欲しいと願うところに、「家事もしてくれない娘がボーイズラブにはまり、自分でも進んで描く」というのは手痛かっただろう。
相談員の返答は、「ボーイズラブは最近の若い女性の趣味の1つ、認めてあげてもよいのでは。でも趣味のお金まで親に出してもらうのはアレなので、将来的な話をしましょう」というものでした。「BLCD一枚買うお金くらいバイトして見たら」と、そのお母さんが娘に言ったのかは分りません。ですがCDが3,000円くらいだとしても、時給700円のバイトを約4時間はしないといけませんし、バイトの面接やある程度の挨拶などもクリアしないとなりません。
「平川大輔さん(仮)の出てるCD一枚買うためなら、レジ打ちに皿洗いくらい、なんでもない」と彼女は思うようになるでしょうか。それが「将来的な話」につながるかもしれません。本を描いているのなら、コミケにサークル参加したいと思った場合にかかる費用その他を考えれば、俄然働く気にならざるを得ないと思いますが、どうでしょう。
■話が逸れましたが、ブラザーズについて考えています。ブラザーズというか、自分の楽しみについて。自分中心に物事を考えるのはいけないことだとは思いますが、なら、これだけの充実感をくれる何かが、(今は)ブラザーズ以外にあったかというとノーです。
ボーイズラブに限らず、自分の楽しみは自分で掴んだ方が楽しいと思います。新聞の投書が、例えば「無職の娘が家事もしないで、親の金でエステ通いしている」としても、結論は同じじゃないかなと思います。
私の思う新宿ブラザーズはボーイズラブなのかと考えてみましたが、これもノーでした。何をしてBLかと言うのも難しいですが。
カップラーメンを箱買いして、一日一個食べるんだと嬉々とした零二。そんなにインスタントを食べて太ったらどうすると口を出す吹。なら半分は保存食にすると言い張る零二。夜こっそりヤカンでお湯を沸かしている時に、後ろから吹に歩み寄られて、「あんなに夕飯食ったのに?」と言われる零二。「小腹が空いた」「運動するから大丈夫」「歯磨きする」と言い訳する零二。
たじたじの零二に、キッチンがうるさいので起きてきた一が、スタイル維持について厳しい意見を言い残し、またベッドにもぐって行く。ラーメンはほどほどに食べることで、一件落着。
BLでもなんでもありません。
平成24年4月16日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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