madeingermany

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...... 2012年05月09日 の日記 ......
■ GW中に   [ NO. 2012050901-1 ]
計画段階の大江戸線は、光が丘〜新宿〜御徒町というコースでした。なんで上野でなくて御徒町なんだろうなと思いましたが、JRとメトロが既に切り込んでいるからでしょう。宇都宮線等を利用した人達が上野で下車し、御徒町で大江戸線に乗車し、新宿方面に行くという想定だったのだと思います。着想は代々木駅と似ています。実際、上野御徒町駅の利用状況は一と同じくらいなので、よい稼働率だと思います。

ちなみにJR上野駅から神田まで乗れば、快速なら約20分で慎兄ちゃんの所まで行けます。大江戸線利用で上野御徒町〜一達の所までというと、時間は変わりませんのでよいチョイスだったと言えます。



ところで、飯田橋麗夢は中央線の飯田橋駅を兼ねているんでしょうか。麗夢なのでJR・メトロ兼務でもマイペースな日々でしょうか。

あと。新宿ブラザーズと市ヶ谷・四ッ谷・信濃町達は、顔見知りでしょうか。彼等も新宿区の駅達です。四ッ谷界隈も独特な上品さ感じがあって、プライド高そうな駅達です。慎兄ちゃんと同格でしょうし。若い零二が多少背伸びした態度に出ても、貫禄で許してくれるでしょうか。

一が、元祖セレブの四ッ谷に「ここは緑が多いね。吹の所みたい。」と言い放ちそうです。赤坂迎賓館と区立公園を一緒に語られたら、四ッ谷が失笑する前に、吹が全力で一を止めそうです。嬉し恥ずかし兄への愛。(一って、豪壮過ぎる明治神宮や、広大な代々木一帯を「吹の所に似ている」とか思える子なので好き。)




GW中に東野圭吾の「秘密」を読みました。ここしばらく東野作品を読んでいますが、その理由は「幻夜」の雅也や、「白夜行」の亮司が何故あんな目に遭ったのかという事へ解答が欲しかったからです。

「秘密」を読んで大体理由が分った気がします。東野圭吾は、どんな小説でも全てをつまびらかにする事が少ない作家です。密やかな男女関係などでは、音楽的・映像的に素晴らしい味になるけれど、「普通の家族」を書こうとすると、アレっと思わざるを得ない時があります。

「幻夜」「白夜行」は本編のボリュームもすごいですが、主人公以外の老若男女が大勢登場するうえに、時事ネタも非常に多いです。主人公達の思いや意図がぼかされるんです。わざと曖昧に書いて、読み手の想像を刺激する方向なんだと思います。「秘密」もしかりです。

でも読み手がボリュームくらいで、感情移入した主人公達の行く末を見失うわけはありません。結局は、曖昧な物語に想像力で対抗するか、追求を諦めるよりないのだと思います。



「秘密」では、「娘の早過ぎる死」という明確な不幸があるのに、娘を失った父母の悲しみまでがケムリの様に書き流されています。「親族の死」について、そういう淡泊な顔しか見せないのは東野圭吾らしい部分ですが、「幻夜」「白夜行」の様な悲劇的な家庭ならまだしも、「秘密」の様な普通の家庭で起きたにしては、異様なほど淡泊なリアクションでした。

どうも「幻夜」「白夜行」「秘密」も、「パワフルな女性に入れ込んでしまうか、または恐喝まがいの目に遭い、心身ともに女性に貢ぎ途方に暮れる男の話」の様な気がします。東野圭吾は、ミステリアスでシビアな女性に翻弄される、弱い男を書くのは上手いと思いますが、ひるがえってみると「奇抜」の一言でしめられる気がします。

ミステリーって、事件に対して第三者が斬り込むから面白いのであって、家族や友人、恋人が愛する相手を疑わなければいけない状況って、悲惨な上に破綻しがちだと思います。・・・久々にアガサ・クリスティーかジェーン・オースティンが読みたくなりました。


平成24年5月9日 竹淵 拝
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