四半世紀くらい前の事への反応ですみません。南国&PAPUWAの男性キャラへの原作者からの口述について、自分が思った事を書きます。
■ノーマルカップリング需要を根こそぎ無くす様な発言だったと思うんだが、本当によかったのだろうか。「原作者は許容的らしい」という噂が流れるジャンプ作品等は多々あれど、基本何組かは劇中に男女カップルもいてどちらの需要にも対応できる柔軟さがあるんじゃ。というか、そんなに明言しなくとも需要があれば供給もどこかで起きるので、原作者自ら言わなくてもいいと思った。チャンネル5を読めばもう何も言わなくても分かるから。
■金髪碧眼で、戦闘機とか持っているお金持ちの美少年・美青年・美中年一家なのに。乙女ゲーム展開の可能性は無いのか。せめてお祖母様とか叔母様とか、許嫁とかあってよさそうなものを。ルザ様に婚約者がいたら、後輩がすさんで研究所の稼働率が数割落ちるけど(本当に退学しそうだ高松。慰留しようとするルザ様と口論になりそう)。青の一族はバンコランの一族みたいだが、パタリロはちゃんとドラマがあって、バンコランはシリアスでもギャグでも破綻しないでいけると思う。青の一族にもっと立体的なエピソードを出して欲しかった。
■なんというか又聞きなのだけど、高松とグンマがそうだと原作者自ら語ったらしいと聞いて、一昼夜悩んだ。奥さんや彼女が劇中に出てこない分、男性キャラ達が意外と普通の家庭を築いているのではという妄想込みで二次創作する自由がなくなった気がする。暗殺者集団だけど(二次創作という行為自体もともとグレイゾーン。)
正直な話、高松とグンマだとグンマの方が立場が上。高松は年齢が上で保護者として振る舞う事が多いので忘れがちだけど、キン・グンと高松は「他人」であり、正式な高松の立場は「従業員」である。マジックに雇用されているだけ(シンタローは雇用契約更新を拒んだんだろうか)。
なのでグンマが、使用人如きの高松が身分を忘れた行為に走り、若い自分を傷つける様な事をしでかしたら遠慮なくマジック伯父様(※当時)に訴える事が出来るわけで、グンマが学生に相当する18歳以下だった時でも、成人した後でも高松を遠ざける事は可能だった。「私がいなければ貴方は駄目」という暗示もあっただろうけど、近くのコンビニに駆け込むくらいの事は出来たはず(ひどい)。
グンマが許容的だったのか、さほど大した事に思わなかったのか、高松の裏切りなんてどうでもよかったのか。または騒いでも恥ずかしいだけだし、マジックが高松に甘い事を見抜いてたのか。(マジックはルザ様がいなくなった後、高松までいなくなると仕事が回らなくなるせいか、弟を死なせてしまって高松に申し訳なかったと思ったのか、高松に甘い。高松がグンマについて行って、シンタローを巨大植物で襲ったくらいじゃびくともしない甘さ。)
■グンマがなんとか高松との間柄をやり過ごしていたとして(高松が側にいれば便利なのは間違いないし)。キンちゃんが現れた後に、かつてない本気の顔を見せた高松についてグンマはどう思ったのか。グンマには嘘ばかり並べていた高松なのに、キンちゃんには「貴方に本当の私をご覧になって欲しいんです」と言わんばかりの真剣さ。
キンちゃんが現れた後は、グンマが少しくらい高松に冷たくしても、高松は「振られてしまいましたねえ」くらいで反応が薄そう。キンちゃんも高松が今までどんな事をガンマ団でしでかしてきたかなんて、言われても想像できないだろうし。結果、健全な反抗期と見せかけて高松を青の一族の側から放逐する事にしたグンマ様(かなあ)。
■南国&PAPUWAの原作者がノーマルカップリング需要をほとんど消し去った事については今更何も思わないけど、あれだけ大勢のキャラを出しておいてザックリ一括りに語ったのが残念だなと思いました。アラシヤマとウマ子ちゃんはいいカップルだと思います。
キンちゃんがどこかの御令嬢とお見合いする展開を望みますが、「お見合い」の意味をいまいちキンちゃんがつかみ切れなくて、女性が怒りそう。男女交際のマニュアルは世の中に沢山あるけど、好意を持っている相手に対して参考にするマニュアルであって、うっかりすれば冷やかしになるし。「からかっているんですか」と怒る女性に、「家庭教師から花を持って行く様に勧められたから持って来たんだ」とバカ正直に答えそうなキンタロー様。「じゃあそんな花、家庭教師にでもあげれば」と言われて持って帰ってきそう。「よく分らないが、この花はお前にあげる事になった」って。 |
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