■マクロスFで好きな点は、ダブルヒロインの言動如何でお話が動く部分と、背景の三島やグレイスの動きが両方描かれている点です。政治・軍事のお話でもあるので、ランカがいいように三島達に使われている様子がよく分ります。シェリルも自身の「利用価値」について劇場版では覚悟していた様です。歌姫の政治・軍事面の利用価値って言っても、大衆に彼女達が受け入れられないと始まらないので、50/50の関係ですが。
そんな汚い大人の話など知らずに、自分の恋と歌う自分に熱中できるのが、ランカの値打ちかもしれません。
■高松のガンマ団における立場って、サザエさん連載時くらい昔なら、「ファミリー企業の幹部の遠縁の御嬢さんと結婚する」というノリが一番安定するはずと思いました。ガンマ団は昔懐かしいファミリー企業ですし。サザエさん連載当時(戦後直後〜大阪万博くらい)までなら、そんな光景もあったんじゃないかなと。
今思うとそんなご都合なお見合い結婚でいいのかと思いますが、成立した時代もあっただろうと。もっとも高松に耐えられる女性がいればの話ですが、高松なので、やれば「普通の旦那さん」が出来なくはないと思います。ただし「普通の旦那さん」がしそうな事はこなせても、愛情は薄そうです。医者という仕事上、日々多忙でストレス過多なのは仕方ないとして、そんな仮面何とかやっぱり嫌です。
でもシンタローが穏やかに高松をガンマ団の運営から切り離そうとしたら、妥当な方法かもしれません。四半世紀前の恋人にこだわって生きるより、もしかしたら高松にはいい事なのかも。
以上も以下も妄想です。
■一族らしい風貌の女性だったら、高松も揺れるんだろうか。でも結局仮面何とかになりそう。ハレやマジック、キンタローなら、高松がルザ様の面影を自分に求めても許してくれると思うけど、一般女性にそれはとても失礼な事では。優しく縁組を勧めてくれる新総帥に、同じくらい優しい笑みで「キンタロー様が一人前になられるまで、そういったお話はお待ち下さい」と言いそう。我知らずガンマ団の安定のための人質になったキンちゃん。
■0歳だけど24歳の男性の側で「この子が大きくなるまで」とか言うのもおかしいので、「キンタロー様のお仕事が軌道に乗るまでお側に置いて下さい」とシンタローに懇願する高松。高松の後ろで、状況がよく分らないけど一緒にシンタローに頭を下げるキンちゃん。仲のいい母子を権力で引き裂く様な雰囲気になってきて、この問題を一年程先送りするシンタロー。
順調にキンタローが一族とガンマ団に馴染んで、高松の気がゆるんで来た頃、グンマのダメ押しで高松の隠居確定。(本編での高松の返り咲きの迅速さと見事さを思うと、シンタローやグンマが何と言おうと、高松とキンちゃんと接点を持ち続けていたと思う。正面から会おうしても面倒になるだけだから、高松らしく裏口から会っていそう。) |
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