グンマが総帥ならどうだったろうと考えていました。ルーザー様が生きていたら、キンちゃんは未来の「グンマ総帥の補佐官」として父と高松から教育されると思います。キンちゃんは本編でもシンタローの補佐に入ったり、マジックやハーレムとも連携を取っている様です(シンタローが邪険にしている面子と仲よしなキンちゃん。高松も入れて。)
ガンマ団程大きな組織なら、総帥たる男にはマジックやライオンパパ並の覇気がないと仕事が回らないかもしれません。シンタローも潔癖ながらマジックの英才教育と長めに送った団員生活のお蔭で、先代、先々代と互角の気迫はあると思います。キンちゃんは「総帥になればこの子は組織の捨て駒にならずに済む」という高松の取り越し苦労もありましたが、基本父と母の様に研究者肌、補佐の人なのだろうなと思います。自分から登り詰めようとは思わず、暇があれば園芸が趣味のお母さんと菜園にいそう。
グンマが総帥なら、周囲が「支えなきゃ滅亡」とマジになる事は想像がつきます。グンマが男として「かよわいから守られる」事に不快感を覚えるかは謎ですが、仮にハレやサビ、遠回しにキンちゃんから溜息吐かれてもニコニコしていると思います。でもストレスがないわけじゃないので、はるかに立場が弱くて、無駄に中枢近くにいる医者にイライラをぶつけそうです。
南国では「僕には高松がいる、と言うか高松しかいない」という安堵(グンマだけ)と自己嫌悪(高松にもグンマにも)が混じった安定感があった高グンですが、グンマが「高松でなくても強い男が僕を守ってくれる」と思った瞬間に崩壊したと思います。グンマが総帥になってもならなくとも、グンマのはけ口になりそうな高松。(高松も南国グンマに対し「私が本当にお仕えしたいのはルーザー様とルーザー様の息子」という悲願を隠していたのですから、当のグンマから精神的にボコボコにされても文句言えないと思いますが。)
Gガンダムを見ています。今、ドモンがネオホンコンに着きました。新宿やアメリカは荒れ果てていたのに、ネオホンコンは裕福そうです。以下は雑感です。
■今川監督だからかもしれませんが、回を重ねるごとに美味しくなる物語なのかもしれません。最初ドモンが放浪しているあたりも好きでしたが、放浪しつつも悪い事を特にしないあたりがドモンだったのかなと思いました。 ■レインとの仲があんなに熱いのに、恐らくまだ2人は「幼馴染」であって、ドモンの反応が初々しくでいいです。レインも誠実で好きです。ガンダムシリーズは詳しくないんですが、「閉鎖的で緊張が走る環境に若い男女が寄せ集まる」となると、しかるべく展開を見せるんだなと、別のガンダムで思って、それっきり見なかった事がありました。15歳の娘が同い年くらいの少年を、そういう方法で煽って操るのを別のガンダムで見た時は軽くショックでした。戦闘と「もつれ」は一応線引きしたいと思います。
■ジョルジュを見ていると安心します。彼が騎士道を知っている事も大きいですが、たくみさんの声なら大丈夫と感じます。
Gガンと関係なんですが。種村有菜先生が昔読者か編集者から、「ヒロインが彼氏でもない人と嬉しそうにキスしたり、触られたりして喜んでいるのは何故ですか」と聞かれて、「付き合っていない異性からそうされるのが燃える」と答えていました(意訳、本当にそういう漫画を描いていた)。
先生の嗜好を尊重するつもりですが、その質問をした読者か編集者は、かなり深刻な意味合いで質問したんじゃないだろうかと思います。「お互いの気持ちを確め合う」過程が少女漫画の醍醐味だと思うので、すっ飛ばして異性との接触を喜ぶ娘にはノーと言いたかったんじゃないかなと。先生の嗜好にそったヒロインの異性関係だったとしても、「りぼん」で期待されるヒロインではなかったと思います。
ドモンとレインくらい、何話も重ねて関係を作ってくれるなら見ていて安心します。何事にも時間をかけてゆっくり取り組むドモンが好きです。今川監督は滅茶苦茶する事で有名ですが、人間関係、特に男女関係については誠実そのもの描写をしてくれる人だと思っています。ロボの、眠る銀鈴の前でバラバラにされる村雨が好きでした。 |
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