madeingermany

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...... 2014年05月08日 の日記 ......
■ ルーザー様は何故マジックに疎まれたか   [ NO. 2014050801-1 ]
■高グンと聞いて何故だか腑に落ちないのは、高松の内面が完全に女性(「娘」というよりひたすら「女性」)で、グンマが少女(こちらは「娘」っぽい)の様だからなんだろうなと思います。年齢差と高松の性格故に百合とも違う気がします。(高松は自分が男性でも女性でもルーザー様一択っぽい)

南国の高松は「自分と一緒にいる事がグンマの幸せ」だとは思っていない気がします。何故高松はグンマを可愛がるかと言えば、高松がガンマ団に居続ける理由と同じで「ルーザー様の息子の側にいたいから」だと思います。

(シンタローの学生生活をわざわざ学校に出向いてまで見守ったり、マジックとも疎遠にはならないようにしているあたり、「ルーザー様の息子」を目でいつも追っていそうな高松。グンマは同世代と離して育てたろうに、シン&キンには彼らしくもなく真面目に交友を説く転身の速さ。)


■「高松は復讐したい男の子供であるグンマを可愛がるなんて、復讐心以上にグンマが愛しいんだ」と自分も思いたいんですが、高松は本当に好きな相手とは距離を置く人です。ルーザー様にあんまり甘えなかっただろうし、南国後キンちゃんの側から一度離れた様に。「自分なんかに育てられる」事は(憎いマジックの息子の)グンマ最大の不幸だと思っていたのかなと思います。

・・・高松と付き合うには、相当の「優しさ」と「強引さ」がないと難しいので、ルーザー様くらい果断な方か、キンちゃんの様な優しくもあり強情でもある人がいいのかなと思いました。



■ルーザー様は何故マジックに疎まれたか、です。回答は意外と簡単で、「次男だから」です。

マジックはたった一人の保護者だった父親を失った後、父の弟である叔父と不仲でした。PAPUWAに出て来る意地悪そうな叔父さんは、本当に悪い人だったのかマジックの主観でそう見えているのか分かりませんが、マジックと上手くいっていませんでした。

さらにシンタローの次に「次男」として生まれたコタをマジックは迫害しています。コタが本当に迫害されるべき子供だったのかは分かりませんが、子供に対してあんまりな態度です。でも、ラッコン叔父を殺害するに至ったマジックにすれば、「次男」とは無条件で排除したい相手です。人を好きになるのに理由はないかもしれないけど、嫌悪するのも意外とどうでもいい理由からかもしれません。

父親・自分・シンタローはいずれも「長男」であり、父親が亡くなった時は幼児に等しかったハレ・サビも「マジックの長男」みたいなものです。マジックが無意識に嫌悪し、遠ざけたいのは「次男」、弟なんだと思います。


■ルーザー様がマジックに心から献身的だったかどうかなんてマジックにはどうでもよくて。マジックのために殺戮マシンと化したルーザー様が、マジックは気持ち悪くてならなかったろうと思います。自分が「あいつ死なないかな」と思っている相手をミツヤと組んでいたとはいえ、ザクザク殺したルーザー様ですから、「自分の嫌な部分」が形になったのがルーザー様だったのでは。

三国志等でも有力な一族なら兄弟関係が即騒動になる事は珍しくありませんが、南国&PAPUWAの場合の「兄弟」の不仲ぶりは、単純に亜美ちゃんのコンプレックスや、劣等感が丸出しなのかもと思います。「愛情は独占しなければ気が済まない」のが亜美ちゃんなんだろうなと。マジックがシンタローしか愛さない様に。


■ルーザー様の努力や兄への思いを顧みないで、自死に追い込んだマジックを高松は許さなかったのだなと思います。マジックがルーザー様本人を疎んでいたのではなく、「次男」という気持ち悪さを嫌っていたのは、マジックのキンちゃんへの包容力を見るに思います。ルーザー本人を嫌っていたのなら、父にそっくりな息子を受けれいないでしょう。

亜美ちゃんの思い込み、「親からでも異性からでも、愛情は自分だけにしか注がれないとイヤ」という態度が、PAPUWAの随所に見られます。キンちゃんは高松からの母たる愛情を自分一人で受けているために、兄弟と親からの愛情を奪い合う事がありませんでした。なのでキンちゃんは、マジックが見ても「愛情を奪う相手」にはならないのだと思います。


亜美ちゃん流の愛情だと、「両親から愛される子供」とか「みんな友達」的な複数人の間の感情描写って出来ないんだなと思います。シン←アラ、サビ←ジャン、ミヤ←トリ、リキッド←ウマ子嬢、トシさん、ハレはあれど、「愛し合う」様子は亜美ちゃんには描けないだろうなと思います。自分はむやみやたらに愛されたいけど、自分が誰かを愛するのはイヤな人なので。

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