madeingermany

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...... 2014年06月15日 の日記 ......
■ 世代   [ NO. 2014061501-1 ]
■下にも少し書いたのですが。ルーザー様はミツヤのやり方に、ミツヤがいなくなってから違和感を持ったのかもしれません。兄がミツヤの死後、「権力が集中した」快感はあるらしくとも自分に冷たいから。

ルザ高に至る時自分の下で学ぶ立場でもある高松にルーザー様は何と言ったのでしょう。高松自身「周囲に愛される」欲望が薄めで、「こんな仕事してたら皆に嫌われる」恐れを持たない子なので、ミツヤ的なものへの懐疑はルーザー様の中で沈殿していただけだったでしょうか。

(高松は隠棲的なんじゃなくて、当時からルーザー様の事で心が一杯なんだけ。「こんな汚い仕事をしていれば、いつかお前に相応の仕返しが来る」と高松を遠ざけようものなら、「なら私を今ここで殺して下さい」と言いたげな顔をされそう。)


■そんな感じでキンちゃんの誕生間近になった時。自分や高松は人の嫌う事ばかりしているけど、息子までそんな道を歩むなんて、ルーザー様は胸の奥にあった疑問を解く日が来たと思ったかも。るろ剣の様に不殺の誓いを立てたくとも、目の前に自分達家族を脅かしに来たジャンがいます。

ジャンを回避出来れば、ルーザー様が自死に至る事は無かったでしょう。でもルーザー様を「生まれながらの殺人鬼」くらいにしか思っていないマジック、ジャンの脅威が分からないサビには、ルーザー様の覚悟が分からず、結局いつもの様に暗殺するルーザー様。

兄達も新しい家族である息子と高松も守れない自分に失望し、死を選ぶルーザー様。高松には「息子の事だけ考えてくれ」と言って遺したのに、復讐なんてするから、蘇ったついでに怒ってみる。キンちゃんは生来の素直さや優しさを潰されない生き方が出来ているみたいで、ちょっと安心のルザ高。




■亜美ちゃんの漫画で楽しいのは「世代」の描写だと思います。普通だと、「夫婦」ないし「男女カップル」誕生までのロマンス等が物語の軸になる事が多いと思いますが、いきなり「お父さん」「男の子」から始まる漫画なのが特徴かなと思います。

歴史物等なら、父子関係のみ描写というのはよくあるので気になりませんが、原作者が女性であれどもそうだというのも特異な事かもしれません。チャン5はジャンが「父親」で紅達が「男の子」なのだとすれば絶望しかありませんが。


以下は南国&PAPUWAの世代雑感です。

■ライオンパパ〜マジック〜シンタロー。ライオンお祖父さんからマジックへの交代は想定内だとして、マジックからシンタローへの交代はマジック一人の意見だろうと思う。

■マジック、シンタローの補佐官達と言うと。

・ミツヤ〜ルーザー様〜高松(・ティラミス&チョコレートロマンス)〜キンちゃんになるんでしょうか。ミツヤ的なものが少しずつ減っています。ミツヤとルーザー様がマジックから遠ざけられる様になったのは、マジックの覇権が安定してきたからでしょう。ミツヤ的なものはルーザーが受け継ぎ、殺戮による排除のスキルはいつでも発揮出来る様にしてあったとか。

ミツヤ的なものの後退は、マジックが人殺しを悔いたからじゃないと思います。マジックは排他的な気持ちと、「慕われたい」という気持ちが常に交錯しています。

・いなくなったミツヤは兎も角、困るのは残されたルーザー様です。ミツヤの様に兄のために他人を排除する仕事が無くなったわけではないし、兄は一方で「慕われたい」とも思っています。両面的な兄にどう仕えてもルーザー様は行き止まりです。ならば黙々と研究する事を選べば、兄弟からも「人嫌い」と言われる始末。

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