本が好きでいつも何か読んでいます。今回は谷崎源氏ですが、多分ルザ高、キン高の保証が欲しいのだと思います。桐壺帝がルーザー様で、藤壺が高松、キンちゃんが源氏かなと思いましたが、高松が桐壺更衣？に内心キレそうなので止めます。六条御息所が好きですが、彼女程寂しく過酷な運命を高松には味あわせたくありません。
「貴方は他の大事な誰かの代わり」と言うのが源氏ではよくあります。高松はグンマに対しそうでした。グンマは高松の雑念を快く受け入れている様に見えて、内心拒んでいたと思います。アスに言った言葉だけど、「ふざけるな、僕はオモチャじゃない」と。
高松が腹の底まで汚くずるい男ならグンマも諦めがついたでしょうが、キンちゃんとは誠心誠意言い合える仲で、ルーザー様を今でも慕っている高松。
■源氏を松風まで読みました。源氏が須磨から京に戻って来ました。須磨に行く時も帰ってくる時も、彼の周囲の賑やかです。紫の上も「源氏の正妻」然たる物言いになったので、時間が経ったのだなと思いました。
■いまいち女性達の立ち位置がつかめないので、メモします。桐壺帝と同世代またはそれ以上の人達の関係は本編に書いていないので分かりません。
「花散里姉妹は姉が桐壺帝の妃の一人で、妹が主に源氏と付き合っていた。姉妹とも源氏の妻の一人」
（※お父さんの奥さんがそんなにいいのか）
「藤壺は桐壺帝の先代の帝の娘」
（※桐壺帝と藤壺は兄妹ではないらしい。藤壺と桐壺更衣が似ているなら生前から何か言われそうなものだが、特にないので、藤壺は大勢いる皇族の一人という事らしい。）
「六条御息所の亡夫は桐壺帝の兄弟」
（※御息所もさる大臣の娘だが、世代の違う人という感じが強い。）
桐壺帝の世代でまだ他にも妃や皇子がいて、朱雀帝の代、冷泉の代、今上の代でもそれぞれ妃や皇子、有力な大臣がいるので読んでて大変です。六条御息所が亡くなった場面は読んでいて残念でした。
■源氏と言うと色好みですが、時間も流れているし、帝も桐壺、朱雀、冷泉、今上と代わっています。女性ばかり追っかけている源氏にイラッとしないで余さず読めむと面白くなると思います。
■それにしても朱雀帝はいい事なしの人生かも。
・桐壺帝の第一皇子だがお母さん一家が強すぎる。（いい事なのだけど、お父さんが心から愛しているのは自分とお母さんでなくて、桐壺更衣と源氏である明白な事実。）
・父からの愛も周囲からの褒め言葉も、みんな源氏に行く。源氏を愛すればこその臣籍であるし。
・母の妹の朧月夜を中宮に迎え入れるはずが、ずっと前から彼女は源氏と付き合っている。入内しても関係は続いていて、源氏と切れても彼女が自分の子供を生む事は無かった。
・お母さん一家の政略で源氏が須磨に行っただけなのに、とばっちりで眼病まで患い、何故か父帝に叱られ、遅く来た反抗期もあり源氏を京に呼び戻す。
・今度こそ思い通りに暮らしたいと思ったのか、六条御息所の娘を望むが、源氏に拒まれる。なら源氏をいっそ頼って、三女を源氏の正妻にするも、柏木に奪われ、三女は源氏に疎まれて悲しみの中出家する。
源氏はお母さんが身分の無い女性で不幸せだったと言われますが、朱雀帝はすぐ下の弟が老若男女からもてはやされ、都中のアイドルで、兄さんの妃でも気にしない女好き。朱雀帝は不幸だったなと思います。 |
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