スパーク本を描いています。夏コミ入稿後二か月ぶりに原稿に向かうと張り切ったら目が充血しました。初めてパプワ本を出したのはH25春コミでした。
その時念頭にあったのが「何故高松はキンちゃんの側からいなくなったか」という事でした。シンタローの判断で高松の団内における居場所がなくなったとも考えましたが、高松自身の理由は「キンタロー様のため」の様な気がします。キンちゃんがちゃんとした家族と関係を築ける様に、邪魔者の自分は退散したとか。科学者としての仕事をキンちゃんに譲る事で、自分の花道にしようとしたとか。
又は、ルーザー様とキンちゃんを自分の中で重ねすぎて、キンちゃんらしさを潰してしまうかもしれないからとか。キンちゃんを見ていると、かえってルーザー様はもう帰って来ないのだと思ってしまい辛いとか。
まだ経験が浅くて、高松の「お父様の様な立派な方になって下さいね」という思いに応えられないキンちゃんが焦燥で「お前の手はもう借りない」とか言い放ったとか。高松と主従関係を築くのがキンちゃんのあるべき姿なのに、ついママとして高松を見てしまうし、高松もいつも自分といるとニコニコしているので、芽生えてきた自立心が高松の自分への愛と同じくらい、パワーあふれたものだったとか。
(グンマは何故マジックに反抗期を向けない)
キン高的には、高松の隠居先で会えばいいねという結論です。「高松に論文を読んでもらうために会いに行く」とか、自分をだます事を覚えるキンタロー様。論文は持って行きますが。仕事や研究に精進しないと怒られるので、恋も仕事も気が抜けません。精進し過ぎても高松は駆けつけますが。
■亜美ちゃんと言えば、近年「好きなキャラに設定を爆盛りして、無理が通ったら道理が逃げた」と言う印象だったのですが。南国を読んでいたら、十分当時から爆盛りの気配はありました。「怪力少年」という辺りで、次の展開は読めたのかもしれません。自傷、他傷、グロ好きなのも薄々。以下は雑感です。
・「設定爆盛り」と言うだけなら
■金髪碧眼の東北人ミリタリー ■どう見ても某忍者漫画のパク(略) ■広島弁って、大阪弁とどう違うんだ? ■京美人
■毒舌変態マッドサイエンティストで名医。実はセンチメンタルな香川出身43歳。技師としても世界各国からオファーが来るレベルらしいが、初恋を貫くために我が道を行く。
この辺で既に設定命の様な気がする。物語の本筋はシンタローやマジックに譲るとして、「面白い」という点では何ら問題ないと思う。超個性的な刺客達や美貌の叔父と共に、実父マジックとは別の道を模索する、「普通の」シンタローという取り合わせはよかった。
・これがPAPUWAのリキッドだと、たった一人で
■不老不死。ジャン、アス、ソーちゃんあたりなら受け入れるだろうけど。パプワの孫の代あたりで「アンタ誰」と言われるんだろうか。
■千葉県民を貶めたいのか、作家本人の特殊な嗜好なのか分からないが、木更津ヤンキー ■千葉だって言っているのに、アメリカ人? ■父親が大物政治家というのは分かったが、アメリカ大統領の任期は長くても8年。いくら漫画とは言え。
■特戦のメンバーならマーカーの様なプロの軍人かというとそうでもない。あくまで「嫌々仕事をやらされている」スタンス ■料理が上手いのはいい事だけど、出て来る御飯がデパ地下のデリみたいで落ち着かない、だって孤島じゃないか。アラシヤマが八つ橋やぶぶ漬けを出してくれるのは違和感ないのに。 ■その辺は亜美ちゃんのさじ加減の独自性という事でいいかもしれないけど、巻き込まれたトシゾーのキャラ崩壊がひどい。「ガンマ団の新しい対抗勢力」と言うだけで十分心戦組は美味しい。
■色々亜美ちゃんの通常運行だとして。女性蔑視、女性嫌悪性まで無事亜美ちゃんから遺伝した。千葉ヤンキーなら、むしろ女性に対し純粋である方が望ましい。アメリカの政治家のボンボンなら、尚の事レディの扱いを知らねばおかしい。 ■設定如きに目くじら立ててもつまらない。キャラとして伸び伸びリキッドが戦っているならばと思いきや、戦闘中のハレ達にダメ出し。ハレは昔の、ティラミスに啖呵切っている様なバトルバカな方が好きだ。
リキッドは設定爆盛りとも言えますし、単に亜美ちゃんの好きなシチュエーションを集めた結果の様にも思います。南国リキッドの動物好き設定も、PAPUWAでは生かされていなかった気が。
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