■ルザ高を考えていたらライオンとシマウマ、又は「あらしのよるに」を思い出しました。自分のルーザー様のイメージが肉食なので。パパとマジックと同じライオンのイメージです。「あらし」はオオカミですが。
大人の雄ライオンが一つの群れに複数いる事はないので、マジックには子ライオン同然になるハレライオン、サビライオンは兎も角、両雄並び立たずと言うか、いつかルーザー様は排除される運命の人だったのだと思います。
ルーザー様の物語退場はルーザー様の性格的問題だとする場合もありますが、自分は「マジックに排除された」と思っています。23歳まで自分を抑えていられたルーザー様が、今更勝手に自滅するなんてないと思っています。
■ルーザー様もライオンなので、ヤギだのシマウマだのを殺して食べないといけません。親類の男達や、外敵、団内の職員等がルーザー様の捕食の対象だったと思います。生命や労働力を奪う対象。マジックの目には獰猛・暴力好きと映ったでしょうが、マジックもルーザー様も雄ライオンです。
兄弟ライオンの力になろうと日々捕食を続けるルーザー様ライオンの前に、高松ヤギが現れます。高松ヤギはルーザー様ライオンの賢さや強さ、美しさに憧れ猛獣から逃げるより、彼に食べられて彼の血肉になりたいと思っている様です。
僕はライオン、お前はヤギだと言い聞かせても、「なら私を召し上がって下さい」という、恋に盲目の高松ヤギ。ヤギを殺して食べるのは造作もないのに、食欲がなくなって、おからとかチーズ食べながら高松ヤギと暮らすルーザー様ライオン。キンタロー様ライオンも生まれ、3頭仲良く暮らす日々。
(※「あらしのよるに」みたいな悲壮を込めてのライオンの例えだったのに、キンタロー様ライオン可愛いなあと言う結論になった。シン・キン・グン世代が上の世代より大人しいのは、水族館のサメが小魚を襲わないのと同じ理由だと思う。お腹一杯だから。)
エヴァのAir/まごころを、君にを見ました。VHS時代にも見たのですが、少しずつ変わっている気がします。それとも20年経って自分が老けたせいなのでしょうか。「他人を傷つけても生きていたい」ミサトと、「他人を傷つけてまで生きていたくない」シンジでは、分かり合うのが難しそうだなと思います。きっと内面は双子の様に等しい2人ですがミサトが思う程近くないかもしれません。
(ミサトの大人になってからの行動は、加持の影響が大きいと思う。ミサトが軍人として「人を殺す」事を覚えたのがいつの事か分からないけど、多分加持と別れた後だと思う。
加持はミサトの思うとおりに、ミサトと付き合ってくれたと思う。ミサトは加持に父親に近い物を感じだと言うけれど、加持の心はミサトを対等の恋人としては見ていなくて、「守るべき」相手として認識していると思う。
加持はミサトに自分を分かって欲しいとか、愛してほしいとかあんまり思っていないと思う。ひたすらミサトのために動き、尽くしている。何故なら、それがミサトの求めた愛の形だから。親子の様にお互いを生まれた時から求め合い、好き合う関係。
そんな関係をよく知らない男に求めるミサトは哀れだけど、ミサトを傷つけない範囲で加持はミサトに応えた。ミサトは「最後まで分かり合えなかった父の代わりに、加持と結ばれる事で救われたい」と思ったかもしれない。そんなミサトに対し、意志的に「父の様に」加持が振る舞ったのかもしれない。ミサトはそれを知ったら立ち直れるだろうか。
リツコの様に男に「嘘つき」と言うかもしれない。人は絶望を感じた時、何でもない様に振る舞って、痛がっていない様に見せかけようとするかもしれない。でも誰かから「絶望しているんですね」と言われたら、発狂しかねないと思う。
そんな暴力沙汰など誰も好まないから、「絶望しているんですね」なんてあまり言われない。あえてシンジに拒絶、否定、詰問を繰り返したアスカは、やはりシンジが好きなのかもしれない。) |
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