日文が好きですが、東洋史を選んだのは今と同じ様な気持ちの時だったと思います。(横山)三国志の孔明が好き過ぎて、校内に何故があった某小説に夢中になって、「でもそういえば周瑜って孫策との方が仲良しだよね一般的には」と気が付き、狼狽した時です。
いわゆるカップリング論になると思いますが、史実の三国志によらず、現代において二次創作的なカップリングの組み合わせは無限です。とりあえず陳寿の三国志を蜀志、呉志だけは読み込みました。2,000年前の陳寿を友人にし、彼と心ゆくまで三国志を愛し、論文を(評価はCでしたが)書き、卒業しました。
歴史学はひたすらテキストと共に戦う事が全てですが、日文はどんな攻め方があるのでしょうか。漱石や谷崎の作品論はいくつも趣味で読みましたが、書き方までは分かりません。・・・若かった自分が必死に求めた解決策が今でも通用するなら。テキストと自分の選択を友人にして、研究と言うか活動を進める事が打開策だと思っています。
周瑜が誰と親しくてもいいと思います。もともと彼は誰からも愛される人でした。美人の奥さんも、いい上司も、沢山の友人、有能な部下達もいます。それだけ条件のそろった男が自分に(=孔明に)振り向いた、某小説内の瞬間だけが永遠の様な気がします。
(蜀を目指したのは周瑜も孔明も同じだけど、孔明が30になっても40になっても、故人の周瑜に依存しないと生きられないあたり、やばい小説だったと思う。)
ハレについてです。
多分、男性キャラが圧倒的に多い南国&PAPUWAにおいて、一番男らしいキャラとして描かれているのがハレかなと思います。特戦、リキッド、兄弟達と一定の距離を保ちながら、自由に戦っている所が味だと思います。肝臓と肺が強そうなのも。
そのハレのお気に入りであるリキッドが、ハレ好みの子になっていくのもやむを得ない気がします。いじり倒せる子と言うか、原作者の最盛期によく自画像的な漫画で見た「周囲にあれこれやらされる可哀そうな自分」にリキッドはよく似ていて、男らしいハレと、ハレ好みのリキッドは原作者の総決算的な存在だと思います。
ハレは好きですが、なかなか自分の原稿に出せない理由は、そこかなと思います。ほぼ完全に原作者の好みに沿っているから妄想の隙がありません。普通の漫画だと、なかなか原作者のひいきキャラ、好きなキャラは分かりにくい物ですが、この場合明確な方だと思います。
リキッドと言う、最強に自分の好みを反映したキャラを生み出した原作者の腕たるやすごいと思います。だから、もしハレやリキッドを原作者がそこまで気に入っているのなら、彼等の魅力を物語として伝えて欲しかったです。いきなり出て来るストームとか、「青赤の一族に昔から深い縁のある子」とリキッドをしたいのなら、何故、他の方法を選ばなかったのかと思います。 |
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