madeingermany

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...... 2014年11月16日 の日記 ......
■ スカーレット   [ NO. 2014111601-1 ]
■高松が面倒くさいなと思う点は、青の一族に準じる立場なのに、青の一族ではない点でしょうか。仮に高松が女性で、ルーザー様と籍を入れてキンちゃんが誕生したとしても、抱える悩みは同じだったでしょう。

母子関係くらい平気で無視するのが青の一族の代々のやり方ですし。何かで問題が起きて、ルーザー父子とマジックが対立しそうなら、即、手荷物だけ持って「お世話になりました。このご恩は一生忘れません」と出ていく女性高松がパッと浮かびました。

高松は男性でも、もし女性でも、口では「人間仕事が一番です」と言うくせに、ルーザー父子になにかあれば他に何も考えられなくなるのが特徴なのかなと。嬰児交換しても、いつまでも手放したはずの子供の側にいる所とか。



ルーザー父子との睦まじさだけが高松の証明書というか、血というつながりがない以上、感情がこじれれば高松の居場所はすぐにでもなくなります。南国の高松はグンマを使って自分の正当性を内外に示していましたが、グンマの機嫌一つで続かなくなります。

なら一族内の人間なら安泰なのかというと、そうとも思えません。ハレとサビがフラフラしていても安泰なのは、マジックが2人を可愛がっているからです。血縁や旧臣でも意に反せば殲滅するのがマジックなので、そういう事かなと思います。

マジックが「ルーザーの葬式」「ルーザーは死んだ」と、あたかも不在を確認するかの様な事ばかり言うので、血さえつながっていれば万全かというと否でしょう。前述の高松の面倒くさい所、高松の悩みは、人間に生まれれば避けられないので、もう、面倒くさくも、悩みでもないとも言えます。




■風と共に去りぬの正しい読み方って、スカーレットの波乱万丈の生き方に感動する、というのでいいのかなと思いますが、劇中で彼女の振る舞いにどれだけのダメ出しが続くのかと、驚きます。

今、レットとスカーレットが蜜月旅行からアトランタに帰って来ました。ニューオーリンズで興じるスカーレットに怖い物はありませんでした。戦中の悪夢は見ますが、金と高級な食事と豪華なドレスにはしゃぐスカーレットは貴婦人じゃないと思います。エレンならもっとつつましく楽しんだでしょう。

サッカレイの虚栄の市のレベッカも、金があれば身分の無い自分も貴婦人になれると言ってましたが、レベッカの生まれは貴婦人ではなかったです。スカーレットにはフランス貴族の血が流れています。貴婦人とは、少なくとも「男は利用するもの」とは思わないと思うので、レベッカもスカーレットもアウトの様な気がします。


・エレン
・マミー
・ジェラルド
・妹二人、タラの近所の女性達
・アシュレ
・メラニー
・ピティ叔母
・ウィル
・レット
・フランク
・ピーター、ポーク、サム
・アトランタの御婦人達

スカーレットの周囲の人達は、いつも彼女に苦言を申し立てています。淑女らしく振舞っても、一銭にもならない、アシュレをヒモにするのは金が要ると、身も蓋もない人生を突っ走るのがスカーレットですが、アシュレがどんどんダメな男になって行く事に、気が付かないのでしょうか。

スカーレットは稼がねばならない、だから頑張るのは仕方ないとしても、アシュレのために売春に挑んだり、偽装結婚を2回もするのはまずかったと思います。アシュレがみじめだから。スカーレットは王子様の様に美しいアシュレに尽くす事が嬉しいのだと思いますが、メラニーの様な内助をよしとしない彼女には、金ありきなのだなと思います。

スカーレットのした事は間違いじゃないと思いますが、レットが言うとおり、荒稼ぎをして金持ちになっても貴婦人じゃないというのは、分かっておいた方がよかったと思います。貴婦人=金持ちでないのはスカーレットも承知していましたが、「カネがあればアタシはいい」という態度だけは隠しておくべきでした。

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