■８日まで外出のため不在です。
■荷風の日乗を読んでいます。千葉編まで進みました。戦後も荷風らしい日々の様です。４０、５０歳くらいの時のあぶらっけが抜けて、本当の隠遁者の様に見えます。荷風は若い頃から隠棲を目指していましたが、一方で可愛くて健気な若い女性を側に置きたいと願っていた様です。一時は願いが叶った様ですが、ある時以降、荷風は本物の一人身になった様な気がします。
後年の日乗に、浅草の辻君とおしゃべりして、彼女にお金を上げる場面がありました。辻君らしい事をしていないからとお金を拒もうとした女性に、荷風はお金をどうしても渡しました。辻君に辻君たる稼ぎをさせなかった事に対し、荷風はぎこちなさを感じています。
取材だとしても、普通におしゃべりしてもいいじゃないかと自分は思いますが、女性が辻にいた事に対する相応をしなかった事に、荷風は卑しさを感じた様です。女性に対し、清廉なだけじゃ申し訳なさを覚えるのが荷風らしいなと思います。老いても谷崎なら、家の女中さんや若い女子学生に、、平然とフェチと変態全開で楽しみ尽くすのにと思いました。
■ハレとリキッドについて考えていました。独断と偏見です。
・ハレはガンマ団内で特別な存在である。マジックのお金を持ち逃げしても、戦艦をかっぱらっても、基本的に制裁を加えられる事は無い。
・ガンマ団の場合、マジックについて来れる団員しか残れないので、制裁とか処罰とか言っている間もなく、不適格な人材はもういないのだと思う。残っているのはロボットの様に忠実な団員か、余程有能な団員しかいないと思う。
・もしくは、「シンちゃんのお友達」とマジックが認めた数名が生き残っているだけかと思う。シンタローの周囲にマジックの手の及ばない人材がいたら、こんな事思わないと思うのだけど、シンタローの周囲でマジックの目の届かない物はないと思う。
・先代総帥の三男であるハレが、外部からのお客様であるリキッドを預かった訳で、リキッドはハレの保護下にはあるものの、マジックの部下ではない。上記の如く、帝王であるマジックでも、リキッドについては自由にならない。
(関係ないが、リキッドがツバメをしている短編に、マジックが出てこない。リキッドの親切くらいでは、マジックを幸福に導くことは出来ないと思うので、正解だと思う。）
・ガンマ団のお客様である割に、リキッドの扱いは酷いと思う。可愛いリっちゃんをいじめて、かわいそうだの、哀れだのという感情を誘発するのが狙いだとしても、何故ハレはああいう振る舞いなのだと思う。ガンマ団幹部は労基法を読まないのか(高松は読んでても無視しそう、守った所でマジックの意向の方が団内では有効だから）。
・そして、マジック、ルーザー様、サビと比べて、ハレが年若いお客様を扱った方が優しいのではと言う推測もある。
■マジックの部下への方針
→不服従は死、役に立たなかったら死
■ルーザー様の部下への方針
→口答え・面従腹背くらいなら可。研修も施すが、仕事についてこれない場合、機密漏れを防ぐため処分。
■サビ
→自分は仕事しないし、人の世話も基本的にしないが、王侯貴族の様に彼を崇め奉り、犬で奴隷の様に従わないと許さない。
■ハレの部下への方針
→横暴で暴力的で、セクハラ・アルハラは日常茶飯事。だが怠慢・職務放棄可の職場で、時には愚痴を聞いてくれるかもしれないマーカー達もいる。ハレが嫌になったら逃走ＯＫであり、機密・規律にこだわらない上司なのでゆるい。
・・・・リキッドはハレに預けられたのではなく、マーカー、ロッド、Ｇが世話する様にと、マジックは考えたのかもしれません。マーカー達ならマジックの怖さを知っていますし、ハレが世界のどこでバカな事をしていても、ハレの不利益にならないように配慮する有能さがあると思います。
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