■夏コミについて考えていました。夏コミまではまだ数か月あるので普段通り本が作れるとしても、今年はスパークが10月4日です。夏コミ閉幕から結構ダッシュする事になるのでしょうか。
甘いルザ高という、よく分からない物を考えています。CLAMPのXで北都ちゃんが、どんな悪人でも誰かを好きになっていいと言っていた気がしますが、北都ちゃんはいい事言うなと思いました。Xが完結していたら、その後の漫画やアニメにどんな影響があったのか想像すると面白いです。
星史郎さんと昴流の関係は、星史郎さんの死で一応昴流の永遠の宿題になったと思いますが、高松の場合、ルーザー様について解読する気自体、もうないのではと思います。ルーザー様の事はいい思い出だった、恩こそあるけど、ガンマ団員として普通以上に働いているのだから、もう恩返しなんてし切ったも同然と思っているのかも。
・・・そんな事は無く。南国で半分死んだようになっていた高松が(あの意味の薄いハイテンションと、グンマに平気で嘘をついていた事がそう思わせる)、島でルーザー様に生き写しのキンちゃんを見て、自分の罪は告白するは、珍しく弱気になるわ、子供達のために隠居するわ、全然ルーザー様の事、忘れても枯れても冷めてもいなかったのだなと、こっちまで照れます。
そこまで高松が心を揺り動かれるルーザー様なのだから、少々期待してもばちは当たるまいと、勝手な事を思います。父親のせいで高松という厄介者から好かれるキンちゃんが不幸だとか、なんせルーザー様は故人なのだから、高松が勝手に美化しているんだろうとか、思わなくはないですが、甘い方を信じたいです。
■見直しの途中ですが、アキトとユリカ、ルリについて考えていました。テレビ版と劇場版を別物と見てもいいかなと思いますが、つながっているとして。
そういえばテレビでも、最初ユリカはアキトに会いたかったと言っていました。火星で過ごした日々を思えば、幼い日のアキトとの別れが辛かったのでしょう。ジュンが必死に求愛しているのに、ユリカの心はアキトで一杯だった様です。
まだ見直しの途中なので分かりませんが。火星を襲う悲劇をユリカの父は知っていたのかもしれません。テンカワ夫妻は殺され、アキトが一人きりになるシナリオをユリカ父は知っていたとか。
■アキトは火星でそのまま暮らし、ユリカは地球に行きました。会いたかった、連絡を取ろうとしたというユリカと、劇場版の、なんで連絡くれなかったんですかというルリが重なりました。
1人きりになったアキトに、火星から地球のユリカへ連絡を取る方法が無かったのは分かりますが、地球に来た後でも、何らかの形でユリカと触れ合う事が出来たとしても、アキトは自分から連絡しなかったかもしれません。それだけアキトの身に起きた事が大き過ぎて、ユリカとの楽しい記憶がすっ飛んでしまっていたとか。
■テレビ版と劇場版の間でも、アキトの身の上にはすさまじい変化が及んでいます。回避不可能な上に、自分が自分じゃなくなるような悲劇でした。ルリは、ラーメンが作れないアキトであっても、会いたかったかもしれません。でもアキトは、ルリが知っているアキトでない事を理由に会おうとしませんでした。
そのままのアキト(=あたしの王子様、だけど)が好きと言うだろうユリカ、何でもいいから連絡が欲しかったというルリの願いは切実なものです。でも、アキトには「アキトはあたしの優しい王子様でないと嫌」とも言うだろうユリカ、「アキトさんは優しい」と言うかもしれないルリが重かったのかもしれません。・・・ルリは、劇場版でアキトをずっと待つし、アキトはあんなことになっても大切な人だと言ってくれます。
ユリカは言わないでしょう。ナデシコがアキトとユリカの話ではなくて、アキトと女性達の話になるのは、ユリカに絶対出来ない事があるからなのでは。アキトの喪失感や悔しさ、悲しみを我が事の様に見守れる女性が彼には必要なのかも。 |
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