■南国のマジックが総帥だった頃のガンマ団に、日本人らしい美男子が多いのは、マジックの妻が日本人だったからと言う説明が昔は出来た様です。自分も幼い頃、マジックは金髪で青い目だから外人さんで、シンタローは名前も髪も目も日本人みたいだから、シンタローのお母さんはきっと日本の人なのだと納得していました。
今思うと、マジックの好むのが黒髪黒目の、どちらかというと体育会系の明るい男の子だからという結論になりそうです。ルーザー様のショックがマジックに残っていたとしたら、トラウマとも言える金髪碧眼の理系少年とか雇えないだろうと思います。ジャンみたいな雰囲気の男の子ばかり採用される事に気が付いているドクター高松。
PAPUWA以降のガンマ団には、勝ち気そうなブロンドにブルーアイズの美しい男児が沢山いるんだろうなと、ふと思いました。綺麗な男の子が集まったとして、その子達の未来はどうなるんだろうなと思いました。
ミヤギみたいに、美形でも本人のやる気と運と友情で生き残る例も出て来ると思いますが、まれだろうなと思います。生き残る手段が成績や団結でなく、若さと容姿となれば、過度に美容に走って健康を害する青年も出て来そうです。総帥に飽きられない美少年で居続けられれば、激戦区とかに行かされないならそうするでしょう。
シンタローの場合、美の基準がマジック、サビ、コタなどにあるなら、常人を越えた美貌でないと納得しなそうです。キンちゃんも過労気味でも、ドクターの気遣いで若々しくいそうです。健康相談のふりをして、美容増進の相談に来る若い子に悩まされるドクターとか。
■県内の大学であった講演会で、雨月物語が少し話題になっていました。物語の北関東のさるお寺が舞台だった様です。学生の頃に雨月物語は和訳を読んだ気がしますが、ホラーだったと思います。
今ウィキで見ると、古典ですが近年のものの様で、執筆も発行も江戸時代だそうです。枕草子、源氏が江戸時代に何回かリメイクされているので、当時の人達は一緒に楽しんだのでしょうか。
古典でホラーの雨月物語に、こういう話があるそうです。ある高名な僧が稚児を愛していたが、その子は若くして死んでまい・・・という話です。詳細は省きます。
源氏も六条御息所の扱いとかホラーがかっていますが、恋愛沙汰の果ての狂気は何百年経っても話題になる様です。六条御息所の場合、源氏が六条に自分の豪邸を建てて、御息所の娘の後見の事と言い、御息所を紫の上と一緒に笑いものにしたりと、源氏が恨まれるのは源氏が悪いからだと思います。
御息所程の立派な知性、地位を持った女性と付き合って、結局可愛いのは紫の上だという事実は、どれだけ御息所を侮辱したのか想像に余りあります。桐壺帝も御息所と付き合うのなら、大事にしないといけないと言っていたそうです。葵上の家来に馬鹿にされ、紫の上に出し抜かれ、挙句娘まで源氏の手に落ちる不安を抱えていたなんて、化けて出て当然です。
・・・・雨月物語、カミヨミは本当はこういうシリアスを目指していたのかなと思いました。男女関係のもつれ、不幸になる女性、愛し合う男と男、悲劇に次ぐ悲劇、お化けに戦争にとそんな気がします。
ただし雨月物語に帝月の様な、「事件を俯瞰し、自分は大して傷つかないで、生来の特別な能力があり、周囲をイヌの様に使い、でも愛される美貌の悲劇のヒロインは自分」という人物はいないでしょう。皆、自分の悲劇を抱えて生きた人の物語だから、雨月物語には緊張と統一感があるのでは。 |
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