■新聞で「最近の婚活事情」みたいなのを読みました。ある男性婚活者曰く、最近の女性は婚活に不熱心で「貴方とはお友達でいたい」などとばかり言うとの事です。
本人でないので詳細は分かりませんが。その「最近の女性」はナイスだと思いました。見合い、婚活と言う大事件に際し、相手を左程傷つけないでこちらの言い分をやんわり伝えられたなら、女性の勝利だったと思います。
■出来る人から見れば失笑ものだと思いますが、7月下旬に夏の新刊を入稿する予定なので、書きためた小説を読み直し、これから描く漫画のネームを終えました。6月は死闘です。
死闘が好きです。自分は燃える物が常に欲しいらしく、とても三次元のお世話にはなれそうに思えません。荷風の日記なんて抜粋でいいのに、気が付いたら書き出しから荷風の死まで読んでました。あと昔特急つばめだった車両を見に、群馬から京都に行こうとも思います。
新刊がお見せできるものになればいいと思います。
■キンちゃんが元復讐鬼なので、復讐についていくつか書きます。といってもジャイアントロボの話です。結構見たのが前になるので、不安な部分もありますが。
・銀鈴は父博士が、世界の滅亡を望むような男だとは思えなかった。大作も「銀鈴さんのお父さんが世界の終りを願うはずない(意訳)」と言っている。
・幻夜は頑なに「父は世界を滅ぼしたい」と思っているらしい。シズマシステムの普及に劇中で10年くらいかかり、世界の発展に貢献したシズマシステムを一斉停止させればどんな事になるか。
・幻夜は自分の悔しさと父の遺言を混同しているのが、そもそものつまづきなのかも。若くて優秀だけど、視野の広くない幻夜の暴走は非常にまずい。幻夜の悲しみを助長する孔明のあくどさも酷い。孔明はずるく汚く生きていけると思うけど、幻夜なんて頑丈な癖にデリケートで困る。
・銀鈴の様に、「お父様はそんな人じゃない」と思えないのが幻夜の怖い所だと思う。銀鈴が村雨を好きなのって、人から何と思われようとも、自分の出来る事から逃げない潔さと言うか、美学が父と似ているからかもと思った。
・フォーグラー博士は自分の名誉などより、シズマシステムが正常に作動して、世界が明るくなる事を願った。銀鈴も直感的に父の正しさや優しさを信じ、兄の暴走を食い止めようとした。村雨も、大作からどう罵られようとも、大作や銀鈴の代では、自分や楊志の様な犠牲なんかなくなればいいと思っていたのかもしれない。
・幻夜は、行為としては三本のサンプルを稼働させて父の遺志を果たしている。孔明も博士の遺志が完遂されたのだから、幻夜が帰還すると甘く考えていただろう。
・銀鈴は劇中のセオリー通り、三本のサンプルを稼働させるのは世界の終りだと信じ、兄を説得出来ないなら、サンプルを割って壊そうとした。銀鈴の場合、心では父博士を信じていたが、行為としては父の遺志に反したと言える。
・ロボの終わり方は、あんなに「頑張っていた」幻夜に花を持たせたいし、銀鈴自身の思いを遂げさせたいという、ごちゃ混ぜの感じがする。兄は三本のサンプルを稼働させねばならない父の遺言を果たし、妹は父が世界の破壊者などではないと信じていた。
OVAを見ていた頃は、幻夜の頑なさが理解できなかった。今思うと、幻夜の「ダメさ」は18歳頃から何も変わっていなくて、銀鈴の変わらぬ清らかさが尊く思える。 |
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