■世間から何週も遅れて投稿したピクシブですが、閲覧頂きましてありがとうございます。もっと皆様に喜んでもらえるものが出来たらと思うのですが、至らず申し訳ございません。
週末の人間ドックと、インテックス大阪への参加を終えたら夏用の原稿を始めようと思います。例年ですと春コミ終了後くらいから描き出すのですが、今回はスタートが遅めです。平日は仕事、週末は原稿というテンポなので、一カ月のうち実質あてられる時間を思うと一杯一杯かなと思います。
焦って描きたくないので、6月はルーザー様のお誕生月でもありますし、お祝い気分で描いていたいです。
■全然上の記事と関係ないのですが。
オースティンのエマは、オースティン曰く、読者に好きになってもらえそうにないヒロインだそうです。貧乏や苦難、性格の違いや運命を、聡明さで乗り越えるエリザベスを思えば、オースティンの言いたい事は分かる気がします、エマはこんな感じです。
■何不自由ない、若くて健康な美しいお嬢様、金持ち ■家族は優しい父親だけ ■求愛してくれる男は無論無限にいる ■読書や絵を描くのは飽きてしまうので嫌いらしい ■頼まれていないのに、恋の取り持ちをするのが好き ■自分は生涯非婚宣言
エマがミス・テイラーの結婚を、「自分が幸せに導いた」と信じ込んでいるのを、ナイトリーはおかしいと指摘します。冒頭の描写だけあって、オースティンの「好きになれないヒロイン」にエンジンがかかって来ています。
まさか設定だけで「好きになれないヒロイン」を描写するはずなく、フランクと皆の前でいちゃついてミス・フェアファクスを地獄の苦しみに突き落とす事、ミス・ベイツ唯一の楽しみであるおしゃべりを小馬鹿にする事等、エマの失敗は尽きません。
ただエマは非常に楽観的で素直で、ナイトリーの指摘を最後には受け入れる様なので、失敗を人になすりつけるとか、貧しい人や身分のない人を無暗に攻撃する事は少ないです。
エマはハリエットを人形の様に扱い、エルトン牧師を小馬鹿にし、ロバート・マーティンを侮蔑していると言えます。一般人に上から目線なのは当時としてエマの階層の人には普通なので、ここは彼女の汚点ではないらしいです。
正義の使者ナイトリーとすると、エマのすべき事はたった一つです。ナイトリーと結婚し、ナイトリーのよき伴侶になり、子供を沢山もうける事です。ジョンが6人の父なので、ナイトリーもそうなりたいのかなと。
エマは早々に結婚し、奥方様として周りの領民に優しくなるべきで、ハリエットとままごとしている場合ではない、とナイトリーは言っていた気がします。ナイトリーは正論なのですが、「だから僕と結婚しよう」というオチなのがオースティンだなと思います。
エマとナイトリーの年齢差は10数歳です。ナイトリーはエマという女の赤ちゃんが近所で生まれた時、自分はこの赤ちゃんと結婚するんだなと思ったとか。怖いですが、結婚相手の限られていた当時の事なのであるのでしょう。
■風呂と日本人と言う本を読んだら、9割以上日本各地にあった蒸し風呂の話でした。サウナでしょうか。昔は蒸し風呂が主流だったとは聞いた事がありますが、タイトルだけで判断した自分の想像力が足らなかったです。
確かに風呂と言っても、昔のお寺で振る舞われたのはサウナだったと聞きます。ですが坊ちゃんは道後の風呂で泳ぎ、津田は湯河原の風呂に行っています。猫の主人も湯船に入っています。外敬太郎、代助、宗助、と成人男性の入浴シーンばかり漱石は書いている様な気すらします。
どうも風呂と言う言葉は古くはムロ、蒸す、室、という意味があったらしく、故にタイトルは風呂(※サウナ)と日本人で間違いないのです。風呂、温泉、癒し、自然豊かな湯治場、美味しい食事、とムクムク考えていた竹淵が早とちりでした。 |
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