■明日はガン流3です。一般の方も、サークルの方もお気をつけてお越しください。自分は既刊のみですが、頑張ります。
■先週、大湯温泉にいた事が夢か嘘の様です。山深い温泉と言うと群馬にもたくさんありますが、どちらかというと個性的で強いお湯が多く、新潟のおっとりしたお湯も自分は好きです。
上越線沿線の越後川口にも温泉があるそうです。川沿いの穏やかな温泉と言うイメージです。温泉についての書籍の表紙になっていた事があるので覚えています。いつか行きたいです。
■志賀直哉の「小僧の神様・城の崎にて」という文庫本を読みました。直哉の短編がいくつか入っている文庫でした。自分は直哉と言うと小僧の神様くらしか読んでいませんでした。短編一個だけ読んだというのも変なものなので、他の作品を読んで忘れてるのかもしれません。
志賀直哉の二つ名と言えば、小説の神様です。漱石も漱石大明神とか呼ばれていたらしいですが、漱石の小説をあらかた読んだ後で知った二つ名なので、漱石が神でも仏でも気になりません。
志賀直哉は、作品を読む前から神様なんて聞けば、恐れ多くて読もうとしませんでした。実際読んでみれば親しみやすい文章です。文章は優しくあるし、お話も難しい事はありません。ですが本当の直哉の内面に入るのは難しいだろうなと思いました。小説から神の采配、とう感じを受けます。
今度は暗夜行路を読もうと思います。再度志賀直哉に触れた大きな理由は、城崎温泉に入りたいという即物的な事です。焚火という小説の舞台は群馬の赤城山だそうです。群馬にいながらにして初めて、直哉が群馬にも住んでいた事を知りました。
・・・佐々木の場合について。佐々木は富が逢い引きを楽しまない事を責めていますが、お嬢さんの火傷の事だけ見ても、十分関係は責められるべきものだったと思います。佐々木は受験勉強しながら玄関番が出来る立場ですが、富の仕事に休みはないはずです。
佐々木は自分が偉くなったら富と結婚すると言いますが、偉い軍人さんが自分の様な女性と結婚しないだろう、と富は思っていたのではと思います。佐々木を拒めば気まずくなって余計にいじめて来るだろうし、佐々木とベタベタしていても、目を離した隙にお嬢さんが怪我をしたり、主人夫婦の感情を害すだろうし、悪い噂になったりと富にいい事は一つもありません。 |
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