■グッコミに行って来ます。東1セ62aにおります。よろしくお願いします。
■康成と言えば簡潔で美しい文章ですが。老齢になるまで抱いていたという孤児根性も特徴の一つだそうです。孤児根性と言っても卑屈とか貧乏性だとかではなく、ぬぐい切れない寂しさみたいなものだろうと思います。
自然、彼の死因について考えてしまいます。そもそもこれが谷崎なら、一人で別荘で過ごすなんて出来なかっただろうなとともいます。逗子のマリーナに1人でいた気持ち自体、彼に聞かないと分からないかもしれません。
■多分最後の反抗期雑感です。反抗期って、大概する方が問題視されますが、される方の資質も重要だろうと思います。周囲を圧迫する権限だけはあるのに、子供と内面が同じくらいの成熟度だったり。反抗=自分に対する反逆罪くらいの政治家気質だったら、彼の子供は人生において重要な時期を殺されたと言えそうです。
グンマはキンちゃんに出会うまで、高松に反抗期を見せたことないと思っています。何故なら高松はあくまでグンマには家来の様なものであって、親代わりだなんだと言っても、彼はグンマの将来握るだろうものも含めて、巨大な権益に預かっているだけです。
自分より立場の弱いものに反抗する事は出来ません。実際は高松の舌先三寸もあったと思いますが、高松がグンマに何かをやらせたり、命じたりすることは不可能です。多少甘やかすとか、過保護であるとか演じる事はして見せても、それはあくまで味付けであって、本質的に高松はグンマの下位です。
グンマには反抗する相手がいません。伯父だったマジックは別格過ぎるし、シンタローは同等の相手なので反抗相手にはなり得ません。ハレ、サビもグンマが懐いていたとは言えなそうです。キンちゃんは根が単純なので、高松の裏表とか考えないのでしょう。グンマは素が賢いばかりに、高松の技巧に付き合ってしまったのだろうと思います。
■自分は廃墟好きではないのですが、身の回りに自分自身を含めて廃墟っぽいのが多いので、考えざるを得ないです。今、近代工業遺産とか人気なので、余計「廃墟って?」と思うのかもしれません。
近所にも、一見やっているのかどうかさえ分からない駅がありますが、近づいてみるとちゃんと手入れされています。廃墟だ栄枯盛衰だというのは、あくまで見ている方の意見であって、ボロボロでも息をしているなら、生存している方の仲間に入れて欲しいです。
有名な廃墟と言うと、軍艦島でしょうか。余りに有名で、ツアーもよく組まれているみたいです。何故廃墟が有名になるかと言えば、漱石の坑夫の時代の様な繁栄がそこにあったからかなと思います。
戦国時代のお城や城壁を懐かしむのと似ているのかもしれません。そう思うと、廃墟が好きと言う気持ちが分かります。ただしあくまで見学可能で、寂しい話や、露骨な不景気の話等が時代に洗い流されたと思えるくらい、過去のものになったらです。
有名で大きな温泉地程、景気や経済、政治の流れを反映させるのか、結構露骨なものを近隣で見ます。見なければそれまでだし、車や電車で通りすぎても気にしなければいいのです。でも、他人事でない寂しさを感じます。
自分が古い漫画や小説を愛するのも、その辺から来ているのかもしれません。名作と言われるから読んでみたいと言う欲求と、もう完結したんだという妙な安堵に引き寄せられます。 |
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