 ■温泉に行って来ました。浴槽に敷き詰めた石の下からお湯がわき出て、お湯が空気に触れないため、成分が残りやすいという趣向の温泉でした。ぬるいのに温まる、いい温泉でした。
■冬コミの原稿、後は表紙を残すのみです。今年はスパークに参加をしていないので、制作に余裕がありました。余裕がないのは机上スペースでして、結構なタワーになっています。冬コミ新刊は辛うじて並べられても、春新刊が置けません。
■心理学の門外漢ですが、少し考えた事を書きます。今アドラーを意識して行動したとして、自身が変わるのには十数年かかるそうです。意義ある十数年になりますよう。
流行したアドラーがフロイトに師事、共同研究していたけれど、考えの不一致で独自の路線に切り替えた事は有名です。
確かに原因を重視するフロイトと、アクティブな面のあるアドラーではいつか袂を分かったかもしれません。ところで、アドラーでは「今起こっている感情は、隠れた目的のためである」という解釈だそうです。誰かに水をかけられて怒ったら、それは怒った人が怒りという感情で相手をコントロールしたいからだとか。
でもアドラーでも注目したのは、「怒りの理由」であって、その理由は「怒りで他者をコントロールしたい」とされたのでは。理由にこだわっていては前に進めない、というのがアドラーでも、やはり「理由」探しを一回はする様です。
推測ですが患ってフロイトを訪ねた患者さんは、「症状の理由は無意識」「理由は隠れた性欲」と聞かされ?納得したかと言えば、多分納得したろうと思います。受診の前にだって、「なんとかならないものか」と苦渋しただろうから、聞きたい答えは「貴方のせいじゃないよ、これはね〜」だったでしょう。
フロイト式でもアドラー式でも、いい顔で診察室を出られたなら、どちらでもいいのかなと思います。
余計な事ですが、怒り云々と言うと南国のキンちゃんを思い出します。別にキンちゃんはシンタローに対し殺人を犯したい訳でなく、キンちゃんの目的は「皆から認められたい、特にマジックに」というあたりでしょう。
だから高松は、キンちゃんの怒りと暴走を止める事が出来ました。キンちゃんには訳の分からないおっさんが自分を抱きしめに来る謎の展開だったでしょうが、自分には本当の父親が別にいて、その父親の従者とも言える高松の存在をキンちゃんは信じられたのだろうと思います。マジックやシンタローにこだわらなくても、よくなったというか。
キンちゃんは24年間眠っていた様なもので、24年間シンタローを恨み続けた訳ではないと思います。ほぼ24年間高松と一緒にいて、嘘をつかれ通され、味わった苦痛に「真実の開示」という高松の最終兵器を出し惜しみされたグンマはどうするのでしょう。キンちゃんは周囲に怒りを吐き出せただけ、幸運だったのかもしれません。 |
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