madeingermany

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...... 2017年04月23日 の日記 ......
■ 行人   [ NO. 2017042301-1 ]

■明日、親類の結婚式に出ます。数少ない、和服を着る機会なので、張り切って帯しめてもらおうと思います。自分で買った着物はないのですが、母の着物が2着、妹が作った着物が1着あるので、困りません。

折角なので、挙式と披露宴に参加してから、キン高とルザ高の甘い小説を書こうと思います。春コミ参加以降、書きたいものはあったのですが、何か別のものが欲しく、親類の結婚式と言うまたとない機会を思い出しました。



マジック達は自分達の結婚式は無かったとしても、お呼ばれくらいはあるだろうと思います。小さいシンタローが、パパとママの結婚式の写真が見たいと言ったら、マジックはどうするんでしょう。保安の理由上で撮影していないとか言えば、シンタローは納得するんでしょうか。

高松も、年相応に人の式に参列した事は多々あろうと思います。高松の場合、10代で参列したルーザー様の葬儀で全生命力を持っていかれたろうから、人の披露宴にときめく事はないでしょう。若いキンちゃんには、人の幸せのおすそ分けを素直に受け取る、心の潤い的なものをまだ持っていて欲しいです。

お前も白が似合う、とかキンちゃん高松に言ってくれると思います。仮にキンちゃんの述懐を聞いたグンマ、ハレ、サビ、シンタローが近くにいたら、「そういう白じゃない」と総突っ込みしてくれるでしょう。白(衣)には違いありません。



■行人を読んでいます。二郎達が和歌山を引き上げて、東京に帰って来ました。東京は一番漱石らしい舞台ですが、そう言えば一郎は珍しく教員キャラでした。

漱石のキャラで教員と言うと、珍野苦沙味先生です。教員で、生徒からも程々に慕われていると言うあたりで、なかなかいい先生ではなかと思いますが、猫に言わせると、永年英語を教えるだけのつまらない男だとか散々です。

いくら漱石に教職の経験があったとしても、当時は先生というものの地位がそんなに高くなかったのでしょうか。井上靖のしろばんばでも、主人公の叔母が代用教員になる場面があります。




しろばんばの場合、若い叔母が同僚の男の子供を妊娠し、産み、その後結婚し、すぐに亡くなったという特異な話ですが。主人公の親類も代々校長になる家系で、教員と言うものそのものには、敬意を払われていたと思います。

行人で悩みまくる一郎に二郎が、「家で不十分な夫であったとしても、職場で立派なら構わないのでは」と言い、一郎に起こられる場面があります。一郎の肩を持つ訳ではありませんが、やはり自分はそんなふうに怒れる一郎が好きです。

一郎は二郎と直が姦通を犯し、新しい夫婦になってくれる事を切願していましたが。それは紛れもなく二郎の欲望であり、直の隠れた夢だったのかもしれません。一郎について、パッとアイコンタクトなんで出来る二郎と直は、どう見ても一郎をなめきっています。

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