■グンマの人間関係を思う時、自分の小学校時代を参考する事があります。小学校高学年女子と言う、最も精神的に潔癖で尖っていて、それでいて妙にローカルで弱弱しい感じの関係性です。グンマは男子ですが、残念ながら男性の価値観は自分には分かりません。
グンマはキンちゃんを手放さないだろうと思います。一個の人間を手放すも何もないと思いますが、ローティーンの少女達の人間関係はそんな感じだったと思います。トイレに行くのも、給食を食べるのも、登下校も特定の女子と一緒、それがその年代の女子かなと思います。
グンマが疎外感や孤独を感じない、かなり有効な方法でしょう。キンちゃんはと言うと、グンマより幼い面があって、「ママがこの子と遊ぶように言った」というあれを結構実行しそうな気がします。キンちゃんが生きる上で、グンマやシンタロー、伯父達と離れないでいる事が最重要課題だというのが高松の見識なので、グンマはそのままでいいと思います。
以下は妄想です。
■高松はキンちゃんの望む事を何でも・いつでも叶えてくれると思うけど、家族的な対等性は醸し出さないと思う。キンちゃんと高松は友人にはなれないし、よくて仕事仲間だろうと思う。
起因はルーザー様にあって。ルーザー様は高松を、完全には恋人の身分にしなかったと思う。よくて仕事仲間であり、また成長過程だった高松に、権力者の恋人という地位を与えるには早かった事もあると思う。
高松なので、甘やかせばどこまでもダメになる可能性があると、ルーザー様は分かっていたのかもしれない。聞き訳がよくて何かと便利だった高松少年は、それだけ周囲の空気に敏感で、自分に何が許されて、何が許されていないのか、よく分かる子だったと思う。
ハレやサビなら、登校日数が足りなくて進学できなかったとか。テストで油断して赤点とか取っても、マジックもルーザー様も左程きつくないと思う。むしろ、御曹司達が点取り虫になったら、兄達は不安を覚えると思う。
しかし余所の子である高松の場合は、彼が賢く役に立つ男の子でないなら、ルーザー様は側に置く事が出来ないのだと思う。容姿とか肉体的な方で高松を側に置いたとしても、お互いによくないと思う。あの世界での高松の容姿はいい方ではないと本人も認識している。「顔だけ」で総帥の側近になれる世界で、容姿に不安があるってダメな方だ。
ルーザー様が仮に高松に友情を感じて側に置いたとしても、アウトだと思う。ルーザー様の地位と権力が強すぎるから、ただの贔屓になってしまう。容姿や出自に見るべき点がなくとも、能力と意欲だけでルーザー様の側にいた少年、それが高松であり、高松の築いたプライドだったのではと思う。
クドクド書いたけれども。要は勉強して仕事して、十分成果が出たなら、それから遊ぼうじゃないかという事だと思う。学会が終わったらそのまま高松を食事に誘おうとも、それはルーザー様の選択でいいと思う。高松が「私は貴方の弟ではないから」とかメソメソしだしたら、一晩中かけて口説き落とすしかないと思う。
キンちゃんも父に倣い、有能な補佐官と、家庭教師代わりの医者で生物学者と言う関係上で十分対外的な成果が出たなら、その後で伊豆にでも熱海にでも、高松を誘っていいと思う。高松もご褒美を待っていると思うから。 |
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