以下、整理のために書きます。誹謗中傷の意図はありません。
・南国&PAPUWAの原作者の自己投影萌え先キャラが、シンタロー〜サビ〜(ハレ)〜リキッドに変異していったとする。
徐々に暴力描写が増えていったのではと思う。シンタローは周囲のキャラを、基本的には蹴ったり殴ったりしない。あくまで南国では「刺客に襲われた」からシンタローは戦ったと言える。シンタローは喫煙、飲酒、ギャンブルもしない。子供向け漫画のお兄さん的男だった。
次にサビ。大人なので飲酒、喫煙、周囲への搾取は当然行う。大人だが、親が金持ちなので働いていない。四十路だが若々しい美貌を誇る。恋人のジャンを殴る蹴る、言葉で傷つけるのは日常茶飯事だが、暴力を振るう相手がジャンのみである点は評価できると思う。
サビはあくまで脇役だった。ここは大事な点。彼がシンタローの将来に影響を与えたとしても、決定打には至っていないと思う。マジックもそうだけれど、「すごい脇役」止まりなのは、るろ剣の比古師匠か斎藤みたいなものかもしれない。師匠か斎藤が出て来ると、物語の進行にさわるレベルで大変な事になる。
ここからがとんでもなくなる。
ハレは飲酒喫煙ギャンブル何でもやる。その点はサビと変わらないのだけど、暴力描写がハレに及ぶと爆発的に増える。サビもジャンを蹴って殴るが数コマで終わる。ハレの場合、リキッドへのハラスメント描写が止らない。
ハレの場合性格的なものと、大金持ちの生まれである点から、色々に際限を感じにくいのだと思う。何故南国からPAPUWAに至ると、女性らしい品の良さ的なものが減って、下ネタ大好きな感じになったのかと思うが、南国の頃は、子供読者の目もあり、誰かが意図的に隠していただけだったのかなと思う。
ここで南国〜PAPUWAの変異の分かりにくさが、原作者の自己投影萌えキャラまで変わっている点である事に気が付く。いくらなんでも、シンタローが下ネタ連発、飲酒喫煙の上に「悪い大人の見本」みたいになったら、一発で「変異」に気が付いただろうが、つい、単にハレが「そういう男」だからなのかなと思ってしまう。
ハレがリキッドにハラスメントを繰り返すのなら、過去、原作者に愛されたシンタローも、誰かに暴力を振るう振るわれる関係にあると仮定される。シンタローが残酷に扱うのは主にアラシヤマだが、アラシヤマの場合、ガンマ団にい過ぎたせいか、暴力を振るわれている自覚さえない。シンタローがどうという突っ込みを入れる前に、アラシヤマへの憐憫で心が一杯になる。
いつの間に、パプワの世界は愛=暴力になったのかなと、ふと寂しくなった。マジックがシンタローを、シンタローがマジックを痛めつける所なんて想像出来ないのだが。 |
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