■印刷所に、データ原稿を入稿しました。無事イベントでお目にかけられたら幸いです。
たまっていた読みたい本を、端から読んでいこうと思います。戦前戦中戦後の日文です。時事的な事、作家のプライベートなどは気にせず読みたいですが、書かれた背景を同時に読んでいかないと、主旨が分からない時が多いです。
谷崎の源氏で、源氏が藤壺を襲う場面は一度全面的にカットされていたそうです。天皇の妻である藤壺に恐れ多いとの事だったそうです。今にして思うと、一応創作物である源氏にそこまで目くじらを立てる事があるのだろうかと思いますが、あれこれ誤魔化すより、カットを選んだ谷崎が谷崎らしいなと思いました。
谷崎の面白い所って、変態、フェチと散々言われていても、相当ビジネスライクで策士な所だと思います。小説や文書って誰かが書いたものを読む行為ですが、書かれていてもおかしくないはずなのに、書かれていないものを想像するのも楽しみなのだと谷崎を読んで知りました。 |
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