madeingermany

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...... 2017年11月26日 の日記 ......
■ 読売   [ NO. 2017112601-1 ]

■仕事中、鉄道の音が聞こえました。重そうな車輪が回る音、遠慮なく真っ黒な煙を出して疾走する車体、どれも魅力です。(本当は白い煙がよろしいそうだけど、観光列車である以上、昔の様な超長距離での走行は無く、白い煙はなかなか拝めないのでは。)

鉄道の走行音には詳しくないのですが、走ったのはC61だったそうです。自分はもし宝くじが当たったら、日本中の露天におかれている蒸気機関車を屋根の下に入れて、あわよくばまた全国を走って欲しいです。(蒸気機関車に山岳地帯と、都心部は無理だから、そういう需要はあるのだろうか)


■読売新聞の名物コラム、人生案内がすごい事を言っていました。流石、大正時代から続くというコラムです。内容まで戦前そのままです。今日の回答者は川端康成ですと聞いても驚きません。

以下、あくまで人生案内を読んで、竹淵がこう思ったと言う事なので、コラムに励まされたとか、全く同意すると言う場合は、申し訳ありません。

悩み

自分は20代の女子大生である。デートや友人同士の交遊に、親の監視が付き、実家暮らしであるため、非常に窮屈である。一人暮らしをしたいと思っているがどうか。アドバイス請う。

答え(原文ママにあらず)

(女が)四年制大学に出してもらっているとうだけで、親には、莫大な恩がある。貴女が世間を知らない女子学生と言う事で、異性とあやまちがないように、ご両親がしっかり監督なさっているのは、最もな事である。自由になりたいというのなら、社会人になってからなさい。




細雪を思い出しました。妙子には鶴子夫妻、幸子夫妻と言う、監督者がいます。よく出て来る井谷夫人も、姪を監督してたとか言っていました。要は、嫁入り前の女子は、保護者の目が行き届いておらねばならないという、戦前の文化です。そうは言っても、裏をかく女子はいたと思いますが。

悩みを投稿した娘さんは、自分の生活の悩みをきちんと文章化し、回答を請うまでに思いを昇華しているのだから、異性との取り返しのつかない事など、起きないのではないだろうかというのは、私が甘いのでしょうか。



万が一、この娘さんが読売新聞と親のいう事を聞いた場合。多分、真面目そうな娘さんだから、四大を出た後、就職するでしょう。

・22歳、大学卒業、就職、または大学院進学等(大学院に進んだ場合、理系で稼げる様になるならいいけれど、文系の場合実に不安定)

・22〜数年 新卒社会人として多忙
・異性とのある程度のお付き合いがないまま、20代後半へ。ちなみに高卒で社会に出た場合なら、もう田舎の場合子供が2人くらいいると思う。院に進学したなら、ますます親に頭が上がらないだろう。

・気が付いたら30代。
・読売新聞が自分の人生を保障してくれるはずはなく、頼みのはずの両親は、「貴女の人生でしょ」または「早く孫の顔を見せて」「ここまで育てた私達の身になって」等、無責任になると思う。箱入りムスメで30代に突入した後の、婿探し、子作りは心身共に大変なんてもんじゃないと思う。

(※康成の頃なら、女性が中学校以上の学歴を持つ、また普通に一生男に混じって働くなんて考えられなかっただろうと思う。また親も承知していて、婿探しに奔走し、「不純異性交遊ゼロ」が宣伝になっただろうが今はあり得ないと思う。)



なんかほとんど妄想ですが、悩みを投稿したお嬢さんが、幸せに学生生活を送り、恋をして、いい大人になる事を願います。新聞と親は、相談?すればもっともな事を言いますが、別にその後の人生の保障までしてくれません。

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