■夢のような話です。先日只見線と、磐越西線に乗って来ました。只見線は小出から会津若松まで完乗、磐越西線も会津若松から新津までです。郡山〜会津若松は数年前に乗っているので、磐越西線も完乗です。
もっと他にやる事があるだろうと、つべこべ思わないでもなかったのですが、そろそろ本格的に降雪の時期が来ます。只見線で雪見物と言うお洒落は素敵ですが、雪のための運休・遅延も考えられます。
雪が怖いのなら雪が積もる前に行こうじゃない、または雪の降らない路線に乗りに行けばいいじゃいと思うのは骨の髄まで鉄になった証拠なのかもしれません。磐越西線には初めて乗りましたが、とても蒸気機関車の似合いそうないい路線でした。只見線の会津川口の温泉で一泊しながら、楽しんできました。
■沢木耕太郎の深夜特急を読んでいます。有名な旅行記ですが、ちゃんと読むのは初めてです。沢木氏は今JR東日本の月刊情報誌で連載をされています。自分はほぼ毎月読んでいて、沢木氏の文章を楽しみにしています。
今まで読まなかったのは、読めば自分もユーラシア大陸へジャンプしそうな気がしていたからです。グンマの山奥でおこずかいもない頃、いつか小金がたまったら、どこへ行こう、あんな事をするんだ、こんな事もするんだと夢に描いていました。
大学卒業後は、同人誌即売会への参加と並行して、新幹線に慣れ、一人でホテルを探して泊まる事に慣れ、国内で、鉄道のある場所なら大体行ける自信が付きました。鉄としての自覚が育たないうちに、沢木氏の深夜特急を読んだら、多分自分は真似ようとして大怪我したと思います。
実際、いつだったかのゴールデンウィークに、中国の上海や蘇州に行こうと思った時。同行者もなく行こうと決めたものだから、女の子一人で危険すぎると母と旅行代理店さんに止められました。母は兎も角、母と旅行代理店の意見が合致したため、飛行機のチケットも、ホテルの予約も出来ず仕舞でした。
当時、誰それさんが上海や蘇州に遊びに行ったという話を聞き、身悶えする程悔しかったです。よくよく大人になってからツテで北京に旅行し、溜飲を下げました。そして、やっぱり旅行するならよく知った関西か、もっとよく知っている関東甲信越なのかもと思って帰って来ました。小心とカルチャーショックで、北京旅行は三日目でダウンしました。
自分は多分バス旅行は、車酔いとボンヤリした不安でダメです。日常を忘れて異世界、といってもせいぜい南東北まで電車でこっそり行くのがあっています。鉄道は駅名と路線さえ分かっていれば、眠っていても電車が連れて行ってくれます。 |
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