madeingermany

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...... 2018年01月20日 の日記 ......
■ 115系   [ NO. 2018012001-1 ]

■高松の小説を書きたくて、うずうずしています。キンちゃんに対して、賢母である事を貫こうとする高松の、しなくていい努力と、そういう高松ごと嫌いじゃないキンちゃんの話を妄想します。

キンちゃんは、マジックとシンタローの近くにいる事が多いでしょうが、多分彼等と上手く付き合っていると思います。「自分にも高松がいる」と思うと、どこからか愛情を採掘してきて温まろうという、さびしい努力をしないんじゃないかなと思います。


■前橋に行ったら、通りすがりのケーキ店でオペラを扱っていました。私の今年の目標が「やせる」なので、一生懸命出会った事を忘れようとしましたが、用事が終わってもう一度ケーキ店の前を通った時、まだ営業していたので、買って食べてしまいました。

オペラだけは、譲れないケーキだと思っています。作るのが大変らしく、出会う事が少ないケーキである事も大きいですが、あのコーヒー味のクリームや、シロップのしみ込んだ生地の美味しさのためなら、バスに乗らないで1キロくらい歩きます。


■宮尾登美子の書く男達について考えていました。皆、芸者を落籍する場合、「癒してくれそう」「大人しい女」「何でも言う事聞きそう」「金がかからない女」という点で、無人販売所で野菜でも買う様に、即決して来ます。

美人でも芸事に達者と言う訳でもない芸者さんの場合、最大の武器が「人に嫌われない」事に尽きるのは、ある事だと思います。豪奢で、プライドの高そうな芸者さんだと、宮尾登美子の書く男達とは合わないだろうと思います。



うちの母が若い頃、都心で電車通勤をしていると、チカンによくあったという話を思い出します。母が派手な女のはずがなく、大人しそうな田舎娘であった事は明白です。「騒がなそう」という理由で、ゲスな男にお尻を触られていたと思うと腹が立ちます。

正式に結婚する時は親の言うまま、芸者さんを落籍する時は、プードルでも買う様に決める男達を自分は好きになれませんが、怖いのは、別に宮尾登美子が狙って書いている訳ではない事です。ありのまま書いたらこうだったというらしい点です。フランスの自然主義ものの、ゾラの作品や、椿姫を思い出しても、どうにも似ていないのはそれらが、何かを狙って書いているからでしょう。



■もうすぐお別れが迫っている、115系に乗って来ました。乗ろうと思って駅に行ったわけではなく、駅に行って入線してきたのが115系でした。

丁度残念ながら私は、車両の見えにくい場所で電車を待っていました。210系にあらざる重厚な走行音は、目をつぶっても分かる115系でした。電車と言えば、このギシギシ言いそうな思い車両でした。

昔は高崎線や宇都宮線も、この車両だったらしいです。新しい車両が登場するごとに、南関東からデビューするために、徐々に北方に車両がお下がりされていきます。

降雪や強風のため古くても頑丈なものがいい事と、山手線や京浜東北の様に、スピードと緩急が求められる訳ではないので、ゆっくりお付き合いする前提で車両達はやって来ます。今度群馬県を走る210系も、新品ではありません。永久就職の気分で、先輩の分までゆっくり走っていて欲しいです。

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