■自分は今でこそ身だしなみだけは保とうと思っていますが(出来ているとは言えない)、女性独特のあれこれをいい年になるまで拒んでいました。
アニメのナチュラルな美女に憧れていたせいか、リアルにメイクやスキンケア等を始めると、何かに負けた様な気がしました。受験戦争中だし、センター試験に男も女もないから、など頑張らない言い訳は腐る程ありました。
おこずかいという習慣もなかったので、粗野なまま大学を卒業し、コネで入った職場でお給料をもらい、在学中に払っていなかった年金を払い、ふと気が付いたら周囲の男性から全く相手にされない女がいて、それが私でした。
もらったお給料を握り、今までの変なプライドを捨てて、今に至ります。手遅れだった分は沢山ありますが、今は亡くなった祖母が、孫の私に涙ながら「女として」あるべき姿を説いたのは、デタラメでもなかったのだと思います。
ただし、なりふり構わず受験や就活に励んだから今の私と私の給料があるのであって。若さと容姿と性格を駆使し、20歳くらいで、月々数十万相当を与えてくれる男を配偶者として捕まえるのは、私には不可能だったんじゃないと言う事は、祖母には分からなかっただろうなと思います。
■宮尾登美子の世界と言う本を、図書館で借りて来ました。日誌で書いていた疑問が氷解するといいなと思います。しかし自分の祖母の世代なら、当たり前のことだらけなのかもしれません。
女は学校に行って勉強するより、20歳前後で結婚、出産すべきというのがスタンダードなあたり。生物学的には、女性の出産適齢期は23歳だそうです。それから40歳近くまで、出産、妊娠をし、夏目鏡子さんのように10人近い男女をもうけるのが当たり前だった時代。
(今現在、20歳そこそこで奥さんと子供数名を養う経済力と気力のある男は少ないと思う。また、20歳そこそこの女子が年上の男性と結婚するにしても、おかしな男に引っかかる可能性が怖い。あえて一回りくらい若い女子が欲しいと言う男性が信じられるだろうか。)
しかし同じく鏡子さんの家の様に、幼子が急死したり、戦争や事故で若くして死んでしまう事も昔は多かったと思います。肺病、コレラ、天然痘、飢餓、インフルで人がどんどん亡くなった時代です。
今は栄養がよくなり、お医者にかかる事もできるようになったので、幼児死亡率が低いそうです。どこかの男性政治家が「沢山産め」と言ってますが、「昔はそうだった」と言うだけが理由なら愚かしい事です |
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