madeingermany

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...... 2018年01月22日 の日記 ......
■ カミュ誕   [ NO. 2018012201-1 ]

■宮尾登美子の錦について。主人公のワーカホリックぶりを書いて、何らかの免罪符にするつもりだったのでしょうか。ワーカホリックと言うより、冒頭の善一さんや西陣の人達を、ないがしろにしているだけに見えました。

仙はそんな男でも魅力を感じていたとしても。女が「仕事をする男」に甘いのは、「家族や自分を含んだ周囲の人達に男の仕事が還元される」と想定されるからです。しかし主人公は金を稼いでも遊郭で使い、仙達に金も愛も与えない男でした。

最後、彼の傲慢を絵に描いたようなタペストリーが、宮内庁の担当者から見向きもされなかったのは当然であり、読んでいて唯一スカッとしました。作者は例えば、仙が主人公のために、懸命にフィレ肉を用意してステーキにして食べさせるのを、うるわしいものとして書いたと思うのですが、ものすごくえげつないものを見た気がしました。



■続明暗を読んでみようと思っています。自分は漱石信者なので、漱石が未完なら未完なんだと言い張っていましたが、続明暗を読んでもなんら障りない事に先日気が付きました。

日文が生活の一部でして、学生の頃も日文を専攻しようかなと思った時もありました。しかし自分でも手におえない漱石信者なので、勝手に読んでいる自由を選びました。今にして思えば、折角文学部にいたのだからもう少し日文に貪欲になっていてもよかったのだと思います。



明暗について。津田は妻の延が流産しても、無関心だろうと思います。津田の愛だけが延の誇りだっただけに、延の津田への詰問は自殺行為になりますが、延は津田との愛の証である子供の命、そして自分の心身の健康まで、湯河原で捨てて来るんだろうなと思います。

延は津田のどこがそんなにいいのだと思いますが、津田が若くて金持ちでハンサムだという以上の理由はないと思います。そんな浅い男と結婚した自分を延は責めるでしょうが、既に遅いのかもしれません。



■明日はうたプリのカミュの誕生日だそうです。うたプリは、キャラは「実在する」との立場だそうで、アイドル達は徐々に年を重ねるらしいです。

カミュと言えばまえぬさんです。まえぬさんはクールで知性的な青年をされる事が近年多い印象ですが、自分が最初に出会ったミラクル☆トレインの東新宿零二は、普通の男の子でした。ミラトレ放映時の東新宿駅周辺は、今ほど開発されていなくて、どこか新宿でありながら親しみのもてる街でした。

零二は普通の男の子であり、乙女系作品らしいフェミニズムを持った優しいいい子でした。まえぬさん自身もすごく気さくで、控えめで、真面目な印象でした。とても素では、他人に愚民と言うようなお方ではないのを知っている分、遠慮なくカミュというキャラに浸れるマジックを感じます。

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