■高松と青の一族を思う時、決して彼等は対等ではないという事を意識すると、関係性が徐々に分かってくる気がします。徳富蘆花の不如帰で、「兄弟のように育った」と武男が千々岩に言うものの、千々岩から見れば決してそうではなかったのを思い出します。
マジックからすれば些細な事、自然な事が、高松というか高松以外の団員をも、なぎ倒す場合が多々あるのだと言う事実です。ハレやサビ、グンマ、キンちゃんに及んでも同じで、高松から見れば、仰ぎ見て首が痛くなる事が何度あっただろうと思います。
大なり小なり、高松と青の一族の間以外にも、ある事なのかもしれません。高松の関わった患者や学生が、同じような苦痛を、高松から味わわされた事もなくはないでしょう。患者や学生は高松から遠ざかる事が出来るかもしれませんが、青の一族と言うか、ルーザー様やキンちゃんに近い場所を愛する高松は、苦痛を感じても遠ざかれず、「すねる」のかもしれません。
高松のそういう弱みを知っているから、マジックは高松を左程疑わないのかもしれません。南国後のグンマはそんな高松に容赦を感じる事はないと思いますが、キンちゃんは一族の権力を振るう相手もそう多くない事から、いちいち「すねる」高松に付き合いそうです。
■旅行が好きです。ガイドブック等を読み込んでから当地に出かけても、分からない事は沢山あります。ご当地の方に、バス停の場所等聞く事があります。
感動したのは松山でした。温泉だけ楽しめればいいと軽う考えていた私に、お土産屋のおじさんは熱くお城の良さを語ってくれました。翌朝チェックアウト後にお城に向かったのは当然ですが、迷いなく地元の観光地を語れる姿勢に感動しました。
今年は長野の小諸に桜を見に行くつもりです。夏に懐古園を訪ねたら、「桜は必見」とガイドの方に聞きました。人の意見に身をゆだねるのは、楽しい時もあるのだと思いました。グンマにも観光地が多いですが、大体群馬県民は口をそろえて「グンマは何もない」と言いがちです。
(いい観光地はグンマにも沢山あるのだけど、公共交通機関が乏しいので、北海道の如くレンタカーでも借りないとたどり着けない事がある。また駅〜観光地、観光地〜観光地は、田畑、山河、民家のみというエリアが珍しくないので、総合的に言うと「何もない」と言えそう。)
以下、妄想と雑感です。不愉快に思われた方がいたら、申し訳ありません。
■なんで、チンギス・ハーンなのだろうなと思いました。モンゴルと言えば今は相撲で有名ですが、司馬遼太郎が学生時代に蒙古語学科だった事に始まり、井上靖の小説、蒼き狼等で自分は親しみのある国です。
島国である日本にはない、広大な草原をイメージしたり、はるかヨーロッパまで影響を与えたその大帝国に、歴史好きだったら一度は胸をときめかせたと思います。画像的にもキャッチーで、ドラえもんの映画でイメージになった事もあります。
どう転んでも敬意しかない対象だなあと、自分は思いました。徳川家康や、織田信長の肖像に対してだって、頑是ない子供のイタズラなら兎も角、いい大人が不敬な事をやらかせば、誰も何も言わなかったとしても、相当な不愉快になったろうにと思いました。 |
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