madeingermany

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...... 2018年03月30日 の日記 ......
■ 不倫もの   [ NO. 2018033001-1 ]

■恋人に会って来ます。つまり乗り鉄です。数年ぶりに信越線終点、鉄道文化むらに行って来ます。今回は5キロほどの遊歩道を踏破して来ようと思います。行こうと思えばいつでも行けるテーマパークですが、冬季はトロッコ電車が不通なので春まで待っていました。

沿線の温泉施設も、ちょっと前に火災で一時休館していました。色々あっての二度目のデートです。なんで3月末かと言えば、春が来た事によるさ様々な不安との闘い、単純に疲労の蓄積、次の本が夏コミなので若干の余裕がある事など、全部入れて考えていました。



■高松の、青の一族の出生の過程について知った時のリアクションを妄想します。ルーザー様が絡まなければ何とも思わないのでは。

一般的に考えれば、ルーザー様にキンちゃんと言う息子が出来るには、奥さんが必要です。20代前半と言う若さで父親になる事になったルーザー様について、ルーザー様と何もなければ、高松は思っても「なんか悔しい」止まりでしょう。

しかしルーザー様と何かあった場合の高松の取り乱し方には、大いに興味があります。ルーザー様が驚く様なリアクションだったんじゃないかなと妄想します。一番あり得そうなのは、すねて香川に帰る事ですが、普段ルーザー様には我慢、忍耐の顔しか見せない彼の、思わぬ顔を見て、ルーザー様も今後を決められたのかなと更に妄想します。




■これで最後の宮尾作品雑感にします。今読んでいるのは「序の舞」です。最後に読むのは次のクレオパトラの予定です。彼女の人生なら、概要だけでも波乱万丈なので問題ないでしょう。ただし、色々な彼女の政治的立場や、判断、知性、また家族構成等を「愛に狂う女」として書かれたらすごく残念です。

彼女は伊達に歴史に名を残してないはずです。「そういう巨星の様な女にも、女の苦しみがあった」とか書くのが宮尾流なのですが、ある人間の苦しみを「女の苦しみ」とカテゴライズしていまうと、分析の幅が減りそうです。

自分はさる自己啓発本を読んだ時、「〜という人生の大問題は、女性には到底起こりえない」とあり、ムッとした事があります。以下、序の舞雑感です。相変わらず、ネタがてんこ盛りの小説です。



・やっぱりヒロインが、画家の先生と不倫した。宮尾作品のヒロインは、年上の男性が大好きだ。若くて真面目で地味な男には冷たいのに、ちょっと有名な既婚男性になら、喜んでヒョイヒョイついていくのが宮尾作品の娘なのかと思う。

不倫と言っても現代と違って、川端康成のものの様に、上司と女事務員とかはありふれていたと思う。芸妓さんとかも大勢いたし、女弟子をホテルに連れ込んでも、画家先生が世間に非難される時代ではなかった。



だからこそ、ヒロインの母親は注意深くヒロインを育てていたのだが、別に男に強要されたでもなく、チョイチョイ、ヒョイヒョイ、ウキウキ、「先生には奥さんとアタシだけ」と信じ込んでホテルに通うヒロインに共感できない。ここまでヒロインが尻軽だと、「女の悲哀」「芸術の苦しみ」もなにもない。

おまけに妊娠し、出産して子供を里子に出し、子供が早々に亡くなってしまい、ヒロインの人生が「暗くなる」のが上巻の後半なのだけど、絵を描く事が捨てられないという情熱さえ怪しい。単に、「ちょっと有名な年上の男」にフラフラしたいだけだったのではと思った。

女の幸せ、女の苦しみと劇中で豪語するのなら、ちゃんと幸せになれるように振る舞わないのかと思う。あと、普通の女性の話が読みたい。画家でも女社長でも、エリートキャリアウーマンでもなく、普通の女の話が読みたい。すごい偉業を成し遂げた女の人生でなくとも、いくらでも感動的な人生があるのではないかと思う。

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