 ■以下妄想です。ルーザー様が結婚されるらしい事を知った高松。ここは普通に、研究所の職員からカンパを集めお祝いを整え、ルーザー様に引き出物の相談だの、健康上の話などされれば真剣に応じ。
何も考えてはいけないと、親族の一人にでもなった様な気分で奔走する高松青年。何かしていないと、ルーザー様に見苦しい態度を見せそうだから。高松のストレスがピークに迫った頃、ルーザー様から「息子を僕と一緒に育て欲しい」と言われる。
後はルザ高なのだけど、ルーザー様に相談されるままに買ってしまった大量の引き出物のウドンや菓子、お酒等があるので、それらはそのままキンちゃんの誕生のお祝いにする高松。自分の恋話には消極的なのに、ルーザー様が喜ばれるなら、またはキンタロー様のおために、等だと機関車の様になる高松が、ルーザー様は嫌いじゃないといい。
■宮尾作品も、読もうと思ってた予定巻数の最後になりました。宮尾作品面白いと思って一気に手元に集めたのでしばらく読んでいました。
序の舞。「婚約の決まった男に、元恋人関係だったからといって、結婚前後問わず迫りまくるヒロイン」にどう感情移入しようかなと。昔のカタギの女性には起きえない状況、玄人の女性なら上手く乗り越える状況なのかなと思いました。
明治くらいの感じで、婚前に関係を持ってしまう女性に対し、恐らくちゃんとした男性は本気にはならなかったのでは。カタギのお嬢さんなら礼節ありきで嫁に行き、玄人の女性ならルールがあるだろうに、宮尾作品のヒロインは大体どっちつかずです。
「揺れる・燃える女心」を書きたいのは分かるのですが。「あたしはその辺の女じゃない」と自身について思っているヒロインに対し、「彼女こそ虐げられていた女達の希望の星」と地の文で称えるのは難しいのではと思いました。普通の暮らしをし、普通の悩みを抱える女性達を見下しているヒロインに対し、どう共感できるのかと。
今読んでいるのはクレオパトラです。まるで女子中学生の様なヒロインで、政治家にも、成人女性にも見えないあたりがいつも通りでした。
■信越本線の群馬側の廃線跡を歩いてきました。横川駅前を出発し旧熊ノ平駅前までです。徒歩で4時間、約10キロの行程でした。途中の温泉施設で一休みしても、横川駅前を10時前に出て、午後2時には戻れました。
雄大なめがね橋に感動し、碓氷湖の眺めに癒されましたが、横川〜軽井沢が開通する前にも多くの人が犠牲になり、開業してからも事故が続いたそうです。自分は何も出来ませんが慰霊碑に手を合わせて来ました。
熊ノ平駅周辺は週末の昼間という事もあり、賑やかでした。整備されていて歩きやすく、子供からお年寄りまで颯爽と歩かれていました。碓氷線は今も皆の宝物です。
高崎〜軽井沢なら、新幹線で2駅です。安中榛名駅は余り停車しないので、瞬きの間に碓氷峠を新幹線は越えていきます。いい時代になったと思うと同時に、また冬が来る前に横川に行こうと思いました。乗ろうと思っていたトロッコ電車を、「廃線跡を歩く」事に気が行ってしまい、乗らないで帰って来ましたので。 |
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