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...... 2018年05月16日 の日記 ......
■ 春琴抄   [ NO. 2018051601-1 ]

■チヤホヤされたい、人から認められたいという欲求が自分にはあります。いい年をして、承認欲求が満たされる夢を持つのは恥ずかしいので、「人から愛されるもの」に興味を覚えます。愛されるものと言うと、鉄道が真っ先に浮かびました。

いつだったか幸せな花嫁さんの様に、大勢の人からフラッシュをたかれる車両を見ました。東北本線130周年記念の古い車両でした。自分も「頑張ろう」、と走り去る車両を見てその時思いました。



■お姫様になりたいなあとふと思い、イタリアからフランスにチョコレート等の食文化をもたらしたという、カトリーヌ・ド・メディシスを思い出しました。(※世間知らずと言う意味でのお姫様なら、自分は該当しそうだ)

ヨーロッパの料理やお菓子の本によく出て来る、フランス王妃様です。大勢の使用人を食の本場イタリアから引き連れての御輿入れで、当時珍しいチョコレートをたしなんだのは間違いないと思います。

その波乱の生涯は、ウィキでチラッと見ただけで実に壮絶です。普通にスーパーでポッキーを買って食べる人生の方が平和かもしれません。



「お仕えされる」女性と言うと、谷崎の春琴抄の春琴が有名かもしれません。佐助が彼女の足を自分の懐に入れて温める描写や、小さな家で小鳥を飼う彼女の暮らしは谷崎節全開です。しかし。

・未婚なのに妊娠と出産を繰り返す 父親は佐助
・生まれた子供は佐助が邪魔にして里子に出してしまう
・どこへ行くにも佐助がついてくる
・何回結婚しようと言っても佐助は聞かない
・佐助は春琴に、変な理想を抱いている
・春琴とて加齢で容姿が変る訳で、それを良しとしない佐助から、熱湯を顔に浴びせられる

春琴抄は高慢な美女とマゾ男性の物語とされますが、こんな佐助の望むまま、一緒に暮らさざるを得なかった春琴こそ最大の被害者の様に思います。もし春琴が「弱気」になんかなったら、佐助は迷いなく彼女を捨てるでしょう。お姫様人生も楽じゃなさなそうです。



■ある酪農家さんの記事を読んでいました。健康的で美味しい牛乳を提供できるよう、努力されている、途中まではそんな記事でした。

うんうん、そんな牛乳なら一度飲んでみたいと記事を読み進めると。途中からイデオロギーになっていました。「自分の所の超健康的なミルクを飲み、男はセックスに励み、女は絶対に母乳で赤ちゃんを育てるべし」という内容になっていきました。

どんなイデオロギーをその酪農家さんが持っていてもいいと思います。しかし、ミルクと言う商品になっても尚、「いいセックスのため」「いい母乳のため」というキャッチコピー付きで販売されるのなら、実に手が伸ばしにくいです。

提供側の主義思想と、市場に出される商品が完全に一致しているケースだった様です。普通に美味しい乳製品等の会社らしいので残念でした。自分は群馬の榛名牛乳が好きです。

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