■源氏を愛した女性は、劇中にいたんだろうかと思いました。「源氏の愛した女性」という、源氏目線からならたくさん本や記事で読めますが、彼女達は源氏をどう思っていたのでしょうか。適当に書いてみます。
・桐壺更衣・・・息子どころじゃない ・藤壺中宮・・・面倒くさい ・六条御息所・・・腹立たしい ・秋好中宮・・・恩人だけど痴漢同然 ・葵上・・・わずらわしい ・紫上・・・変節者、ロリコン、女好き、自己中 ・明石上・・・馬鹿にされたくない
・夕顔・・・誘拐犯 ・末摘花・・・お金を下さい ・空蝉・・・こっちこないで下さい ・玉鬘・・・変態、ロリコン、しつこい ・女三宮・・・おっさん、こわい、苦手 ・朧月夜・・・いい加減にして下さい ・朝顔・・・興味ありません
当時の事なので、女性から行動を起こす事はほぼないのですが、「源氏と一緒にいて楽しい」とか、彼女達は思っていない様な気がします。素直に恋愛を楽しめる関係でない場合が多過ぎるせいもありますが、源氏が、財力と権力で従わせる事の出来る女性ばかり相手にするせいもあるだろうと思います。
谷崎訳の源氏を読んだ時、紫上を失って落ち込む源氏の側に、ちゃんと違う「女君」「女房」が控えているのに、軽くショックを覚えました。別に(殺してしまった)藤壺や紫上がいなくても、源氏は何ともないじゃんと思いました。
■「和食について」の本を読みました。女性が書いた本だと、「食べ物に感謝」「こうやって作る・食べるとおいしい」という感じなのに、男性が書くと途端に、美味しんぼで聞いた事のある様な雰囲気になる気がしました。読んだ本に、偏りがあったのかもしれません。
読んだ本の中に。「ご飯とは、炊きたてホカホカが当たり前と信じて疑わない男がいる」という一節があり、目が点になりました。「長男に生まれたばかりに、いつもママが温かく美味しい銀シャリを出してくれるので、冷や飯もまずくなったご飯も知らないで成人した」という事が起きるらしいです。
女性が料理の話を書くとしみじみ読めるのに、男性が書くと急にしらじらしい気がする原点がここにある様な気がします。料理をする男性は、恐らくプロの方でしょう。女性は日常の一環としてご飯を作るのに、男性は、全くの趣味か、「換金」目的で飯を作るのでしょう。
女性が作ろうと男性が作ろうと、ご飯はご飯だと思いますが、「男が作った」と言うだけでランクアップしたように語られるのは何故でしょう。
とりあえずキンちゃんは、高松が側にいる限り、一番美味しく、一番適温のものを、最も体が求める時に、食べていそうです。キンちゃんはルーザー様の長男なので。 |
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