 ■長岡の花火を見て来ました。すごいとか、綺麗だったという語彙くらいしか出て来ない、かっこうよく言えば「言葉にならない」すごさでした。話に聞くフェニックスも、見て来ました。川全体がキャンバスになっていて、ジュピターと共に打ち上げられる花火の美しさ、荘厳さは素晴らしいの一言です。
駅や会場の、恐らく主に警察の方による誘導から、とてもスムーズな印象を受けました。遅くまでお疲れ様です、お蔭で安心して観賞出来ました。混雑ならコミケ等でも経験しているのですが、老若男女、ファミリー単位の混雑はまた違う味わいでした。
・・・映画とか花火とかミュージカルとか。「すごい」ものを見てきて、自分のものにしようとすると、とても大変です。さる同人誌で長岡の花火をテーマにした作品を拝読した事がありますが、スッと読めるのにグッと重いテーマも同時に扱っていて、素晴らしい本でした。
■南国&PAPUWAは、アドラー先生もビックリの仕掛けがあるなと思いました。今は一人っ子が珍しくないですが、恐らくアドラーの頃は大家族が当たり前だったでしょう。あらゆるトラウマに対し「ない」と言う先生にして、「兄弟間の嫉妬その他のトラブル」には「ある」と断言していました。
簡単に言えば、下の兄弟が生まれると、急に兄ないし姉にならなくてはならないストレスがあること。ならば弟・妹として生まれればいいのかと言えばそうでもなく、「兄さんにはかなわない」「姉さんはすごい」などのコンプレックスにさいなまれるのだそうです。
自分の場合、年の離れた妹・弟がいますが、私がいじめられっこだったので、彼女達が私を「嫉妬」する事は考えにくいです。逆に小さい時からリア充な彼女達に、私が当惑していました。「姉として」なんて、こちらの幻想だったなと本当に思います。
南国&PAPUWAの主なキャラ達
マジック・・・長男 (多分ライオンパパも長男) シンタロー・・・長男(正確にはマジックの養子) コタ・・・次男か三男、でも上との年の差を考えると事実上長男みたいなもの
グンマ・・・歴としたマジックの長男 キンちゃん・・・堂々長男、ルーザー様の後継者
「兄弟間の嫉妬等のためのトラブル」が、南国&PAPUWAでは発生にしくそうです。兄弟間の感情のもつれによるトラブルが発生し、死者まで出したのはルーザー様の代で終わりなのだろうと思います。
偶然かもしれませんが、「兄弟、家族故に縁がどうしても切れず、お互い甘えや無理解を起こし、血縁みんなで血みどろに」という事を、南国&PAPUWAのシンタロー世代以降は回避しています。困るのはジャンで、シンタロー世代なら、「家族」をイメージ出来ても彼は全くの無生物に等しく、チャン5の??な部分の遠因を感じます。
関係ないですが、江戸時代以前の戦国武将たちの争いを見ていると、血縁間でのバトルが多いようです。少ない財産を大勢で、しかも身近な男同士で奪い合いのだから 必然的に親類同士の争いになります。
昔はこんな歴史を読んでもよく分かりませんでした。しかし、そういえば誰が「家族は長男が絶対で、女は無視していい」と決めたのかなと思うと、実はほんの300年くらい前の人の意見だったんだろうと気が付きます。人間、兄弟だから争わない、親子だから傷つけあわないとは、神仏さえも言っていません。むしろ、カインとアベルの様な惨劇を仮定しています。 |
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