■不老不死について考えていました。惑星グレイの子は、あんな形になってしまいましたが、恐らく不老不死の上に、守ってくれる権力もない子供なら、そうならざるを得なかった気がします。火の鳥じゃないですが、不老不死の秘密は人の関心を引きます。
光は星博士の所へ隔離、キースは兄に失明させられ、グリーンの子は惑星との同化に失敗したのか休眠中。闇丸だけは、高松がブラックに抱えて連れて行って、贅沢に暮らしているみたいです。
亜美ちゃんは、家庭とか母親とかをムシしたいようですが、キャラにはスゴイ能力よりも、ただ「守ってくれる(お母さん的なもの)」何かがあった方が、キャラが健やかに育ちそうです。(闇丸はあれが通常運行なんだろうと思う)
■漫画やアニメで面白いのは、「キャラの行動」なのかなと思います。全然行動しない、受け身ばかりの漱石の書く男達も全然好きですが、普通の意味で「グッとくる」男達なのかと言うと、難しいです。
(本当に受け身。人のせいにするか、昔の恋人に復縁を迫るか、禅寺にこもるか、妻と財産を他人に譲って行方不明になるとか。ある意味飽きさせない。)
この「キャラの行動」には、かなり制限がかかります。エヴァだと、シンジはエヴァの操縦者で、エヴァに乗る事がシンジのアイデンティティになります。しかし所詮「仕事」「ミサトさんの命令」「父さんに言われたから」とも言えます。エヴァに乗る乗らない、いつ乗る等、シンジに決められる事はほぼありません。
ミサトがシンジに「自分で決めなさい」とカリカリしますが、シンジが出来るのはせいぜいミサトや父さんの命令を追認する事くらいです。ミサトはたった14歳の少年に、「アンタ、アタシの命令を嬉々として聞きなさい」と怒鳴って来るから、見ていて怖いです。30近い女にそんなこと言われて、家事をさせられ、性的にも搾取されかけるシンジ。
(ミサトも、彼女自身の周りに起きる事象を、追認しているだけなのだと思うが、絶対に「全部アタシが決めた」と言い張る気がする。)
・キャラが最初から全身ロボット (→あくまでキャラは誰かの動産、モノ。自分の意思は認められない。ちょびっツのちい。)
・キャラが生物的なロボット (意思、思考はあるが、作り物なので動産扱い。ファイブスター物語のAF)
・キャラが最初は人間だったが、なにかの理由で体の一部が機械になった (元来人間なので、人間以上の力を得てしまった悲しみ等はあるが、キャラはモノではない。人権も持ち得る。)
・・・チャン5の場合。紅達は、自分で考えられる生体的な脳も、心もあると思う。しかしファイブスター物語のAFの様に(ジャンの)洗脳下にあると思う。
AF達の様に厳格な管理下に置かれもせず、ただ宇宙に放り出された紅達が可哀想だ。彼等の行き着く先は、シンジの様に「他人の命令の追認」か、ジャンの手駒として一生飼い殺しにされる事だけのような気がする。
人権とは、「自分で考えて決める」事に尽きるのなら。紅達はその意思自体、発揮する事を禁じられている。紅達は、「言われた事を仕方なくする」のがキライで、よく「仕事をさせられる」アタシをネタにしていた亜美ちゃんの脳内の、最終形態の様に思う。
紅も光も、ジャンと無関係のキャラであって欲しかった。 |
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